スバル最強「S209」爆誕! オーバーフェンダーがイカつい「WRX STI」限定車とは?

スバル「WRX STI」のコンプリートカーは、発売されると注目を集めます。なかでも「Sシリーズ」とよばれる限定車は、歴代モデルはどれも即完売や高倍率での抽選販売になるなど、とくに人気です。これまでは日本でしか販売されていなかったSシリーズですが、2019年には北米で初めて発売されました。

北米に初めて「Sシリーズ」投入! スバル最強「S209」とは?

 スバルを代表するスポーツカー「WRX STI」は、同車が搭載する「EJ20型」エンジンの生産終了とともに、2019年12月末に日本での販売が終了しました。

アメリカでしか売ってないスバル「WRX STI」の限定車「S209」
アメリカでしか売ってないスバル「WRX STI」の限定車「S209」

 WRX STIの最後の特別仕様車「EJ20 ファイナルエディション」はバランスドエンジンを搭載し、WRCで活躍したマシンを連想させるゴールド塗装のアルミホイールやSTIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセント、内装はレカロシートをはじめとする専用装備などを採用し、価格(消費税込)は452万1000円で発売。

 限定台数555台に対して商談応募は約1万3000件以上と、23倍以上という狭き門であったことも話題となりました。

 WRX STIには、これまでも「Sシリーズ」というコンプリートカーの限定車が登場しており、いずれも人気を博しています。

 2015年に400台限定で販売された「S207」は、発売当日にほぼ完売。その2年後の2017年に発売された「S208」は、スバルとして初めてとなる抽選販売がおこなわれた特別モデルで、450台の販売台数に2600件以上の応募が寄せられるなど、どのモデルも入手困難となっています。

 さらに、2019年には「S209」が発売されましたが、このモデルは北米初のSシリーズとして販売され、日本へは導入されませんでした。日本で買えないS209とは、どのようなモデルなのでしょうか。

 S209は、WRX STIをベースとしエンジンや足回りを専用開発。内外装にも専用装備を追加したモデルです。

 スバルのモータースポーツ部門を担当するSTI(スバルテクニカインターナショナル)が考える「速さ」の究極形である「ドライバーの意のままに操れる速さ」を実現すべく、ベースモデルに対して大幅な性能向上を達成しています。

 S209が北米のみで販売された理由について、当時STIの社長であった平川良夫氏は次のように説明しています。

「スバルは中期経営ビジョン『STEP』で、SUVとスポーツモデルを充実させていくことを掲げています。2018年に北米専用の大型SUV『アセント』を発売してSUVのラインナップは一通りそろいましたが、スポーツモデルのイメージを高めるために、北米における強力なイメージリーダーとして『S209』を投入しました」

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