なぜUSBに統一しない? 車の電源供給が二分化 アクセサリーソケットが残る理由

クルマの定番装備といえば、かつてはシガーソケットと灰皿でした。しかし、禁煙化が進むにつれて、灰皿は姿を消し、シガーソケットも電源供給用のアクセサリーソケットへと変わっていきます。一方で、電源供給方法としてUSBも定番装備となっていますが、なぜ統一されないのでしょうか。

今後は、外部給電が定番化?

 近年、多発する台風や豪雨、洪水などによる大規模な自然災害。それらの非常時に電源の供給元として注目されているのが、ハイブリッド車(PHEV車)や電気自動車に備わる外部給電機能です。

 では、現在のクルマではどのような給電が可能なのでしょうか。

外部給電(AC100V/1500W)なら電気ポットも使用可能に
外部給電(AC100V/1500W)なら電気ポットも使用可能に

 かねてから外部給電を備える「アウトランダーPHEV」を展開する三菱は、次のように話します。

「アウトランダーPHEVの100V電源は、1500W(15A)まで使用可能なため、家庭用コンセントで使っている電化製品であれば問題なく使えますが、医療機器については使用を推奨しておりません。

 基本的には、キャンプなどアウトドアでの利用を想定しています。しかし、災害時などで停電した際などに電気が必要な場合でも、使用が可能です。

 当社のアウトランダーPHEVはエンジンで発電出来るため、用途にもよりますが、燃料満タンの場合で最大約10日分の電力量が供給可能です。

 なお、許容量(1500W、15A)を超えた場合は給電をストップさせます。また、電源タップによるタコ足配線(複数の家電を同時につなぐ)は、火災などの懸念もありますので推奨しておりません。それと、漏電の場合も給電をストップさせます」

※ ※ ※

 また、トヨタではラインナップするハイブリッド車のほとんどで、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)を装備しています。

 日産は、電気自動車「リーフ」を使用した「災害時における電気自動車からの電力供給に関する協定」を各市区町村などと結んでおり、災害時の避難拠点の電源として活用する展開をおこなっています。

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