ついに登場した新型ハリアーと輸入車ナンバーワンSUV メルセデスGLCを比べてみた

新型ハリアーのパワートレインはハイブリッドとガソリンの2種類

 それでは、新型ハリアーとメルセデス・ベンツ「GLC」を比べていこう。

 GLCは2016年2月に日本で発売されたモデルで、それまで「GLK」と呼ばれていたDセグメントSUVの後継モデルになる。2017年2月にはクーペボディの「GLCクーペ」も登場、2019年10月にはマイナーチェンジがおこなわれている。

 さらに2020年4月3日には、プラグインハイブリッドの「GLC350e 4MATIC」が追加されている。

メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」
メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」

 日本輸入車協同組合(JAIA)の統計によると、GLCが登場した2016年の日本における新車登録台数は4147台(モデル別18位)。それから2017年は5579台(同15位)、2018年は6316台(同13位)となり、昨年2019年は5636台で10位にランクインした。これは、輸入車のSUVのなかでトップの数字だ。

 スリーサイズは、新型ハリアーの全高4740mm×全幅1855mm×全高1660mmに対し、GLCは全高4670mm×全幅1890mm×全高1645mm。つまりGLCよりも新型ハリアーのほうが全長で30mm大きく、全幅は35mm小さく、全高は15mm高い。ホイールベースは新型ハリアーの2690mmに対してGLCは2875mmになる。

 次にパワートレインを見てみよう。

 新型ハリアーは、ハイブリッドとガソリンの2種類。ハイブリッド仕様は、178ps・221Nmを発生する直列4気筒2487ccエンジンに120ps・202Nmを発生するフロントモーター、そして4WD(E-Four)仕様には40ps・121Nmを発生するリアモーターを搭載する。

 ガソリンモデルは171ps・207Nmを発生する2リッター直4エンジンを搭載、CVTと組み合わせる。こちらにも2WD(FF)と4WD仕様を用意している。

 対するGLCは、多彩なパワートレインを持つ。駆動方式はすべて4マティックと呼ばれる4WDで、トランスミッションはすべて9速ATだ。

「GLC220d」は194ps・400Nmの2リッター直4ディーゼルターボを搭載。WLTCモード燃費は15.1km/L。「GLC300」は258ps・370Nmの2リッター直4ターボで、WLTCモード燃費は10.7km/Lとなる。

「GLC350e」はGLCクーペのみに採用されるプラグインハイブリッド(PHEV)で、211ps・350Nmの2リッター直4ターボに122ps・440Nmのモーターを組み合わせ、システム出力は320ps・700Nmにも達する。フル充電で最大45.2kmのEV走行が可能だ。

 さらにGLCには、3種類のAMGモデルを用意する。メルセデスAMG「GLC43」は390ps・520Nmの3リッターV6ツインターボ、メルセデスAMG「GLC63」は476ps・650Nmの4リッターV8ツインターボ、メルセデスAMG「GLC63 S」は510ps・700Nmの4リッターツインターボを搭載する。
 
* * *

 新型ハリアーの車両価格がまだ発表されていないが、現行型ハリアーは300万4100円から、対するGLCは「220d」の690万円からの価格設定となっている。

 同じミドルクラスSUVにカテゴライズされるモデルでも、予想される車両価格は最廉価グレードで比較しても2倍以上の差があるため、もちろん実際に新型ハリアーとGLCを比較検討する人は少ないだろうが、実際にまったくいないということもないはずだ。

 メルセデス・ベンツGLCの魅力は、ディーゼル、ガソリン、PHEV、さらにスポーツモデルの「メルセデスAMG」も3グレード用意しているところだろう。

 エコ派にはPHEV、長距離を走るならばディーゼルモデル、そしてスポーツならAMGモデル…と、幅広い選択が可能。またスタイリングも標準ボディとクーペが選べるなど、世界中の市場でヒットしている理由がわかる幅広いラインナップだ。

 また世界で唯一の燃料電池プラグインハイブリッド「GLC F-CELL」も、2020年中には日本に登場予定となる。

 対する新型ハリアーは、プレミアム・ミドルクラスSUVの先駆者として正常進化を続けてきたバランスの良さが魅力といえる。

 今回発表されたプレスリリースを見ると、新型ハリアーにはプラットフォームにTNGA(GA-K)が採用され、走りの良さにもかなり言及している。

 まだ実際に目にしたことがないため想像するしかないが、新型ハリアーは走りにもこだわりを持ち、上質な室内空間と乗り味も備え、さらにハイブリッドモデルも用意され環境性能も良いというように、これは相当コストパフォーマンスの高い実力の持ち主だと推察できる。

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Writer: VAGUE編集部

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