SUV王者に黄色信号!? トヨタ「C-HR」前年比7割 マイチェン経ても復活しないワケ
C-HRは「走り」を好む人に向いている?
C-HRは、2014年9月に開催されたパリモーターショーにて、コンセプトモデルとなる「TOYOTA C-HR Concept」が公開されました。
このモデルは、新世代コンパクトクロスオーバーのデザインスタディモデルとして、軽快さと力強さが大胆に融合したスタイリングを具現化したものです。
2016年12月に量産モデルのC-HRが発売。従来、SUVといえば、悪路走破性や四輪駆動システム、オフロード感をイメージさせるデザインが求められていました。
しかし、C-HRは世界のさまざまな道での走行テストや、欧州の一般道路でのハンドリングやショックアブソーバーのチューニングなどの走行性能にこだわり、開発コンセプトの「我が意の走り」を追求しています。
また、C-HRの個性的なデザインについて、トヨタは次のように説明しています。
「コンパクトSUV市場は、他の市場に比べ内外装デザインを重視するお客さまが多いため、デザインにも徹底的にこだわっています。
とくに、外観デザインは、デザイナーの想いをそのままの形で実現することを目指して開発。『センシュアル スピード-クロス』をキーワードに、スピード感あるキャビン形状・彫刻的な面造形・ダイヤモンドをモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比など、独創的なスタイルを追求しているのです」
このように、C-HRは激化するSUV市場において個性と需要のバランスを上手く保ったモデルとして登場していることがわかります。
前出の販売店スタッフは、C-HRの魅力について次のように話します。
「C-HRは、RAV4やライズ、そして新型ハリアーなど後発の同社SUVに押されているのは事実だと思います。そのため、かつてほどの販売台数は厳しいかもしれませんが、C-HRには2019年のマイナーチェンジで追加されたMT車やGRスポーツなど、走りを意識したモデルが揃っています。
元々、ほかのSUVとは違うコンセプトということもあり、C-HRが一定数の支持を受けていることには変わりはありません。
実際、RAV4やライズを見に来られてC-HRに興味を持たれたお客さまもおりますので、トヨタのSUVラインナップで比較検討頂ければ、販売側としては嬉しい限りです」
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トヨタのSUVをけん引してきたC-HRですが、後発として新型モデルやフルモデルチェンジによる世代交代が起こっています。
C-HRも近い将来にフルモデルチェンジをすることで、また最前線に返り咲くかもしれません。
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