今に続くSUV人気はこの車が作り出した!? トヨタ「ハリアー」が変えた世界のSUV事情とは
第3世代よりレクサスRXとハリアーは別モデルに
2008年には第3世代のレクサスRXが米国ロサンゼルスショーでデビュー。
この世代から、レクサスRXとハリアーは別のクルマとなり、レクサスRXは2009年1月から日本での発売を開始。これは2005年8月30日から、日本においてもレクサスブランドの展開が始まったことが大きい。

第3世代のレクサスRXの北米での人気は依然高く、なんとモデル末期に近い2014年にはカナダでの生産を増強。年間7万4000台程度だったものを、約10万4000台に引き上げているのだ。そして2015年には、第4世代となるレクサスRXが登場している。
一方、ハリアーは第2世代のまま販売が継続され、2013年に日本専用モデルとして第三世代が登場。そして、2020年4月13日、第4世代へのフルモデルチェンジがアナウンスされたのだ。

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現在の世界の自動車市場で、もっともホットなモデルといえばSUVだ。しかし、オフロード性能一点張りのクロスカントリー的な泥臭いモデルしかSUVに存在しなかったのなら、今のような高い人気を集めることはできなかったろう。
カジュアルに使える乗用車ベースのSUVがあり、さらにその上にプレミアム感のあるSUVがある。そうしたバリエーションが存在するからこそ、今のような世界的なSUVブームが形成されることになったのだ。
そういう意味で、プレミアムSUVというセグメントを定着させたハリアーとレクサスRXの功績は、とてつもなく大きいといえるだろう。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。









































