軽トラが激減!? 需要はあっても生産不可… 自社開発をやめるワケ
農道のポルシェこと「サンバー」はどうなった?
需要の減少や不採算などの理由から、ほとんどの自動車メーカーでは軽トラックを自主生産からOEMへの切り替えを進めてきました。
そのなかで、今でも根強い人気を誇るのがスバルが販売するサンバーです。

前述のとおり、2020年現在、サンバーはハイゼットのOEM車としてスバルから販売されています。しかし、登場した1961年から2012年4月までは、自社で開発・製造・販売されていました。
サンバーの特徴は、エンジンを後輪側に搭載した「リアエンジン」と呼ばれる構造と、サスペンションひとつひとつが独立して動く、独立懸架サスペンションです。
とくに独立懸架サスペンションは、農道などのでこぼこした道路に強く、載せている荷物や運転手への負担も少ないと評判でした。
そのスペックの高さから一部のユーザーは「農道のポルシェ」と称賛するほどの人気を誇ったのです。
また、サンバーには、運送業者の協同組合である「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(通称:赤帽)」向けの仕様車が設定されるなど、さまざまなユーザーから愛されているモデルといえます。
サンバーのように、多くのユーザーから愛される新たな軽トラックは今後登場するのか、期待されるところです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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