まるでガンダム!? 効果はある? ゴテゴテのエアロパーツ車5選

日本が誇るガンダムチックな2台とは

●スバル「インプレッサ S201 STiバージョン」

究極のロードカーを目指してつくられた「インプレッサ S201 STiバージョン」
究極のロードカーを目指してつくられた「インプレッサ S201 STiバージョン」

 スバルのモータースポーツ活動を担う「スバルテクニカインターナショナル」(以下、STI)が手掛けたコンプリートカーは、数多く存在します。

 そのなかでも、初代「インプレッサWRX」をベースとしたコンプリートカーである「インプレッサ S201 STiバージョン」(以下、S201)は、非常にアグレッシブなデザインが特徴です。

 2000年に発売されたS201は、ラリーをイメージさせるインプレッサにおいて、オンロードスポーツを追及したモデルとして開発されました。

 エンジンは2リッター水平対向4気筒DOHCターボ「EJ20型」をベースに、専用ECUと吸排気系の変更により、最高出力は300馬力まで向上。
 
 足まわりには車高調整式強化サスペンションと、ピロボールを用いたリンク類が組み込まれ、レスポンスに優れたダイレクトな操縦性を実現しています。

 そして外観には、グリル一体式のフロントエアロバンパー、大型エアスクープ、砲弾型ドアミラー、サイドスカート、ダブルウイングリヤスポイラー、ディフューザー形状のリヤエアロバンパーなどが装着され、ノーマルとはまったく異なる迫力あるフォルムに変貌。

 約20年間にSTIが製作した歴代コンプリートカーのなかでも、ここまで外観に手が入れられたことはなく、S201はひと際異彩を放つモデルです。

 なお、限定台数は300台で、当時の価格は390万円(消費税含まず)でした。

●ホンダ「シビックタイプR」

まだまだ進化を続けるスーパーFFスポーツの「シビックタイプR」
まだまだ進化を続けるスーパーFFスポーツの「シビックタイプR」

 ホンダの高性能モデル「タイプR」は、1992年発売の「NSXタイプR」のデビューから始まり、1995年に「インテグラタイプR」、そして1997年に「シビックタイプR」が発売され、タイプRブランドを確立します。

 そして、現行モデルで唯一のタイプRが、2017年に登場したシビックタイプRです。

 最高出力320馬力の2リッター直列4気筒ターボエンジンの駆動力を、6速MTを介してフロントタイヤだけで路面に伝達。大人4人が乗車できる室内空間を確保する、スーパーハッチバックセダンとして開発されました。

 高い走行性能だけでなく、走行モードの切り替えによって市街地ではマイルドな乗り心地が得られるなど、新時代のタイプRです。

 外観では複雑な形状の前後スポイラーが装着され、シミュレーターの進化や風洞実験を繰り返すことによって、空気抵抗を抑えつつ、効率良くダウンフォースが得られるといいます。

 2020年夏には改良モデルが発売予定となっていますが、欧州では小ぶりなリアウイングを装着する「シビックタイプR スポーツライン」が設定されるなど、まだまだ話題が尽きません。

※ ※ ※

 エアロパーツは本来、空力性能の向上が目的ですが、開発には難しい面もあるようです。

 たとえば、ダウンフォースは前後のバランスが重要で、巨大なリアスポイラーだけではフロントタイヤの接地荷重が足りず、ハンドリングに影響してしまいます。

 また、ダウンフォースよりも空気抵抗が増えすぎて、スピードが上がらず効率が低下してしまうケースも存在。

 エアロパーツは公道で出せるスピードでは効果を発揮しないといわれているので、実際はそこまでシビアではありませんが、サーキット走行などで社外エアロパーツの効果を期待するならば、慎重に選んだほうが良さそうです。

【画像】いかつ過ぎる巨大ウイング!ゴリゴリのエアロ装着車を見る(17枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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