「007」の劇中車にGT-R、グッドウッドで出会ったレアなスーパーカー3選

世界のラグジュアリーなクルマが集まるイベントに、精力的に出かけて取材をおこなうモータージャーナリスト武田公実氏が、2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで目撃したレアなスーパーカー3台を紹介する。

日産GT-R 50th byイタルデザインの世界初公開

 ロンドンからクルマを南に走らせて1時間半ほどの位置にある、ウェストサセックス州チチェスター近郊グッドウッドにて、毎年7月に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)」は、今や世界最大級の自動車イベントとして世界的に認知されている。

 このイベントを初めて訪れた2018年は、ちょうど25周年という特別な年だった。7月12日から15日の4日間に全世界から20万人以上にもおよぶギャラリーが集まるほど大盛況だった。

●日産GT-R 50th byイタルデザイン

2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開された日産GT-R 50th byイタルデザイン
2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開された日産GT-R 50th byイタルデザイン

 グッドウッドFoSにて主軸を成す走行イベントは、カントリーハウス周辺の庭園や牧草地を抜ける細い私道を、一台ずつタイムアタックする「ヒルクライム」だろう。

 旧くは1900年代初頭に作られた10000cc超のレーシングカーから、第二次大戦前/戦後、2000年代のF1に至るグランプリマシン、そしてル・マン24時間に代表される耐久レースを闘ったレーシングスポーツカーやGTマシンに加え、1950年代から現代のTCRに至るツーリングカーたちだ。また、創成期から現代に至る2輪GPマシンなど、古今東西あらゆるジャンルのレーシングマシンたちが快走する。

 この「グッドウッドの華」ともいうべきステージでは、FoSをサポートする各ブランドの最新スーパーカーや、コンセプトカーのためのカテゴリーが設けられるのも特徴だ。2018年は「ポルシェ911スピードスター」や「トヨタA90スープラ(現GRスープラ)」など、当時できたてホヤホヤの新型車がワールドプレミアに供される舞台となった。

 なかでも注目を集めたのが「日産GT-R 50th byイタルデザイン」だった。その疾走する雄姿が、公衆の面前で初めて披露されたのである。

 今なお注目度の高いこのクルマは「イタルデザイン」社の創業50周年にあたる2018年にプロトタイプが発表され、GT-Rの開祖たる「日産スカイラインGT-R (PGC10型)」の発売50周年にあたる2019年のジュネーヴ・ショーで、世界限定50台のみ生産する市販バージョンが初公開された。

 実をいうと、直前に公開されたオフィシャル写真では違和感を禁じ得なかったが、グッドウッドFoSにて初めて実物、しかも走る姿を目の当たりにして印象は激変、素直にカッコ良いと感じられた。

 その感想は会場に訪れたギャラリーたちも同じだったようで、「スーパーカーパドック」では常に満場の人だかり。「ヒルクライム」での走行時にも、ひときわ大きな拍手喝采を受けていたのだ。

【写真】激レアなスーパーカー3台を写真で確認する!(33枚)

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