まるでスポーツカーな大型セダンがあった!? 優れたハンドリングの車3選
ハイパワーなエンジンを搭載すれば速いのは当然ですが、コーナリング性能はそんな単純ではありません。そこで、かつて優れたハンドリングと評されたクルマのなかから、3車種ピックアップして紹介します。
優れたハンドリング性能を持った往年のクルマたち
真っ直ぐな道をただ速く走るならば、高性能なエンジンを搭載すれば簡単です。しかし、カーブを速く駆け抜けるとなると、そんな単純ではありません。
カーブを曲がる速度を上げるには足まわりやタイヤ、ブレーキ、車体剛性など、さまざまな要素が関係してくるためです。
そこで、かつて優れたハンドリングと評されたクルマのなかから、記憶に残る3車種をピックアップして紹介します。
●日産「プリメーラ」
日産は1980年代に『1990年までに走りにおいて世界一を狙う』というスローガンを掲げ、これを「901活動」と名付けプロジェクトをスタートさせました。
この901活動実現に向け、北米市場をメインターゲットして開発されたのが4代目「フェアレディZ」で、日本市場では3代目「スカイラインGT-R」、そして欧州市場をターゲットとしたモデルが初代「プリメーラ」です。
初代プリメーラは1990年に発売された4ドアFFセダンで、欧州車に匹敵する走りの性能と快適性の両立をコンセプトとしていました。
ボディはやや丸みを帯びたオーソドックスなフォルムですが、スタイリッシュながら派手すぎず、飽きが来ない優れたデザインと評されます。
エンジンは150馬力を発揮する2リッター直列4気筒もしくは、125馬力の1.8リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションは5速MTおよび4速ATを設定。
FF車のハンドリング世界一を目指すため、前輪にマルチリンクサスペンションを採用し、高いコーナーリングスピードでも安定した走りを実現して高い評価を得ます。
さらに、広い室内空間と大容量のランクなど、正統派セダンにふさわしいユーティリティも持っていました。
●三菱「FTO」
1994年に発売された2ドアFFクーペの三菱「FTO」は、「GTO」よりかなりスリムでスタイリッシュなルックスが大いに話題となったモデルです。
搭載されたエンジンは、1.8リッター直列4気筒と、2リッターV型6気筒がラインナップされ、トップグレードには三菱が独自に開発した可変バルブタイミングリフト機構の「MIVEC」を採用し、最高出力200馬力を誇りました。
トランスミッションは5速MTのほかに、日本初のマニュアルモード付き4速AT(後に5速AT)「INVECS-II」を採用し、ドライバーの癖を記憶する学習機能を搭載するなど、高機能さが評判となり、スポーティなモデルながらもAT車が人気となります。
サスペンションはフロントがストラット式、リアにマルチリンク式を採用し、絶妙なセッティングによって、国産FF車のなかでも最高の運動性能と評されました。
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