事故の相手が任意保険未加入だったらどうなる!? 任意保険に加入するべき理由とは
クルマで事故を起こしてしまった時、任意保険に加入していなければどのような事態に陥ってしまうのでしょうか。今回は、実際に事故に遭った人たちの実体験をもとに、任意保険の重要性を解説します。
自分の身にも起こり得る? 任意保険未加入状態
クルマには、公道を走行するために強制加入となっている「自賠責保険」と、さまざまな保険会社の商品から補償内容を選択して任意で加入する「任意保険」があります。
自賠責保険は車検を受ける際に必ず加入するものなので、ほとんどの人はあまり存在を意識しない保険かもしれません。
一方で任意保険はさまざまな保険会社から多彩なプランが用意されているため、クルマの所有者やドライバーが自ら選択し、契約をする必要があります。
そのため、なかには「任意保険はいずれ加入すればいい」「費用もかかるし、いまはまだいい」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、もしも任意保険に未加入のままクルマやバイクを運転していると、人生を大きく狂わされてしまうようなトラブルに巻き込まれることもあります。
また、無保険の相手とクルマ同士での事故を経験した会社員の男性は、以下のようにも話しています。
「高速道路でクルマを運転中に、乗用車に追突されました。
私は渋滞の最後尾にいてクルマは完全には停止していなかったのですが、そこに相手のクルマが追突してきた感じです。私のクルマはトランクがつぶれてしまって走行不能になりました。
クルマはレッカーでディーラーに運ばれ、加入していた保険会社が事故の対応をしてくれたのですが、その話のなかで相手が任意保険に入っていない『無保険』だったことがわかりました。
無保険なので、最初はこちらの保険会社とのやり取りをすべて個人でやっていたみたいです。
そのため、いつまで経っても修理費用が支払われず、結局車両保険で出ない部分は泣き寝入りのような形となり、自費で負担することになりました」
国土交通省では、自賠責保険に加入していない無保険車の根絶を図るべく、「無保険車対策」を実施しています。
自賠責保険の契約期間終了後、概ね6か月を過ぎても自賠責保険の再契約が確認できない場合には、契約者に対して保険期間切れである旨の警告書を発送し、注意喚起を行っています。
しかし、任意保険についてはクルマの所有者が自ら契約するものであるために、無加入の根本的な解決には至っていないようです。
損害保険料算出機構の調査によれば、対人・対物賠償保険に加入しているクルマは、2018年3月末時点で、自家用普通自動車82.3%、自家用小型乗用車78.9%、軽自動車77.2%との結果となっています。
つまり、道路を走っているクルマの5台に1台は任意保険に未加入というのが現状なのです。
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貨物車、バス、二輪車など、すべてての車種を合わせても、保険加入率は74.6%から74.7%となっており、任意保険に入っていないクルマとのトラブルは、絶対に起こらないといいきることはできません。
『任意保険未加入だったら』の記事で、任意保険未加入ではあるが、自賠責保険は加入の車に追突されたが、被害者が泣き寝入りしている趣旨の記事があるが、自賠責に入っている車に追突されても泣き寝入りしなくてはならないのですか?