まるでF1!? すごいエンジンを搭載したモデルがあった! 高性能ステーションワゴン3選
ポルシェが仕立てたハイパーワゴンとは!?
●アウディ「RS2アバント」
フォルクスワーゲングループのなかで、プレミアムブランドとして発展したアウディは、1994年にポルシェとコラボレートしてステーションワゴンの「RS2アバント」を発売。
開発の多くをポルシェが担当し、生産もポルシェの工場でおこなわれました。
RSシリーズは現在もアウディのラインナップのなかで、高性能なモデルとして展開されていますが、第1弾がこのRS2アバントです。
ベースになったのは「A4」の前身にあたる「80アバント」で、最高出力315馬力を誇る2.2リッター直列5気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTのみでフルタイム4WDシステムが組み合わされました。
また、0-100km/h加速4.8秒と俊足ながらも扱いやすく、乗り心地はマイルドで高級感もあったようです。
外観は一見すると派手なエアロパーツも無い普通のステーションワゴンですが、当時のポルシェ「911」と同じデザインのドアミラーやホイールと、フロントバンパーにあるターンシグナル、フォグランプも911を模した形状となっています。
さらに「PORSCHE」の文字が刻まれたブレンボ製ブレーキキャリパーを装備するなど、RS2アバントが只者ではないことをアピール。
日本に正規輸入されることはありませんでしたが、わずかな台数が並行輸入で上陸しているので、稀に中古車が販売されることがあります。
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冒頭にあるとおり欧州ではステーションワゴンの人気が比較的高く、ミドルクラス以上のモデルが多数存在するため、ニーズに合わせた選択が可能です。
さらに、いまも超高性能なモデルが設定されており、たとえばメルセデス・AMGの「C63S ステーションワゴン」には、510馬力を誇る4リッターV型8気筒ツインターボエンジンが搭載されています。
国内メーカーでは飛び抜けて高性能なステーションワゴンは無くなってしまいましたが、欧州車ではいまも健在です。