新車の「消えないライト」が急増… 相次ぐ義務化で夜間のカーライフに変化あり?
なぜ、オートライトは義務化された?
近年のクルマのメーターパネルは、自発光式の液晶メーターが採用されています。
そのため、夕暮れどきや夜間になっても室内が明るく、街灯の多い幹線道路ではヘッドライトを付け忘れる「無灯火」のクルマを見たという目撃例も少なくありません。

警視庁の資料によれば、1日のうち17時から19時がもっとも交通事故構成率が高い時間帯であるとされています。この時間帯は冬であれば周囲が夜のように暗くなり、夏でも薄っすらと暗くなり始める時間帯であるため、日中に比べて歩行者や対向車を視認しづらくなります。
オートライト機能の義務化は、こうした夕暮れどきの事故を減らすべく、ヘッドライトの点灯忘れを防止する目的で実施されたといえるでしょう。
実際に、薄暮時の事故に遭遇した例もあります。都内の会社員の男性は、以下のように話しています。
「知り合いの祖父が自転車で横断歩道を横断中に、クルマと衝突する事故がありました。そのときは10月の17時くらいで、周囲はだいぶ暗かったです。
事故が起こったのは見通しの良い直線道路でしたが、ヘッドライトをつけていても空の明るさと道路の暗さの差がある時間帯なので、クルマは歩行者や並走する自転車に気づかないこともあるのだと思います」
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オートライトは、トンネルなど暗い場所に進入すれば、自動的にヘッドライトが点灯し、明るい場所に出れば自動的にヘッドライトが消灯する便利な機能です。
光度センサーと呼ばれる装置が周囲の光を検知し、明るさが1000ルクス未満になると前照灯を点灯します。
日が暮れ始める夕方には1000ルクスを下回るとされているため、薄暮時の交通事故防止に、オートライト機能が果たす役割は大きいといえるでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
















