一瞬で完売したシトロエンのMPV「ベルランゴ」 日本でカングーの牙城を崩すのか【試乗】

2020年秋の正式導入を前に、2019年10月「デビューエディション」という特別仕様車をオンラインで予約受付したところ、わずか5時間半で完売したシトロエンのMPVが「ベルランゴ」だ。モータージャーナリストの岡本幸一郎氏が、そんな人気のモデルを試乗した。

乗り味もシトロエンらしさを伝えてくる

 日本向けのエンジンは1.5リッターのディーゼルターボ「BlueHDi」のみで、むこうでは3段階の出力が用意されているうちのもっとも高性能版となり、いまやフランス車ながら少し前までの倍の段数を持つ8速のATが組み合わされる。

シトロエン「ベルランゴ」のインパネ。左右ウオークスルーも可能
シトロエン「ベルランゴ」のインパネ。左右ウオークスルーも可能

 音や振動が比較的抑えられているのに加えて、トルク感がやや控えなこともあり、ドライブフィールは良くも悪くもあまりディーゼルっぽくない。低速走行時はパワートレインやタイヤが発する音がそれなりに車内に入ってくるのだが、速度が上がると周囲の音とまぎれてあまり気にならなくなる。

 現在グループPSAの主力となっている定評あるEMP2を用いたフロント部と、従来の改良版となるリア部を組み合わせたというプラットフォームも効いてか、足まわりの味付けも絶妙だ。

 見るからに重心の高そうなクルマのわりにはそれほどロールすることもなく、それでいてシトロエンとして求められるフワッとしたテイストを巧く出していて、感心した次第。

 基本形状はスクエアながら各部に丸みを持たせたボディ形状は、思ったよりも横風の影響を受けにくいことも印象的だった。

 ただし、中立付近の反応がなく、あるところからゲインが立ち上がるハンドリングはひとクセあり。もう少し最初から穏やかでよいので応答が欲しいと思った。

 なお、駆動方式はFWDのみで、兄弟車のプジョー「リフター」に搭載するグリップコントロールはこのデビューエディションについては非搭載となっているが、できれば選べるようにして欲しいところだ。

 ユニークなデザインにコンフォートな走り、そして極めて高い利便性と、シトロエンのこだわりに満ちた1台。次の受注を心待ちにしている人も大勢いることだろうが、この独創的な世界観にひとたび触れるとハマる人が続出しそうだ。

リアはスライドドアを採用。電動ではなく手動式となる
リアはスライドドアを採用。電動ではなく手動式となる

CITROEN BERLINGO Debut Edition
・車両価格:325万円
・試乗車オプション込合計価格:361万800円
・全長:4403mm
・全幅:1848mm
・全高:1844mm
・ホイールベース:2785mm
・トレッド前/後:1685mm/1685mm
・車両重量:1590kg
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1498cc
・駆動方式:FF
・変速機:8速AT
・最高出力:130ps/3750rpm
・最大トルク:300Nm/1750rpm
・サスペンション前/後:ストラット/トーションビーム
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤ前後:205/60R16

【写真】圧倒的な室内空間の広さ! シトロエン「ベルランゴ」をチェック(26枚)

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