魔改造で中身は最新!? 生まれ変わった旧車3選

世界でもっとも美しいEVとは!?

●ジャガー「E-タイプ ゼロ」

外観はクラシックスポーツカーのままとなっている「E-タイプ ゼロ」
外観はクラシックスポーツカーのままとなっている「E-タイプ ゼロ」

 伝統ある英国の高級車メーカーであるジャガーには、クラシックカーのレストアと販売をおこなう「ジャガー・ランドローバー・クラシック」という部門があります。

 そのジャガー・ランドローバー・クラシックが2017年に発表したのが、電気自動車の「E-タイプ ゼロ」です。

 ジャガー「E-タイプ」は1961年に発表された「世界でもっとも美しいクルマ」と評されるモデルで、同社を代表するスポーツカーです。

 このE-タイプのオープンカー(ドロップヘッドクーペ)をベースに、フロントに搭載されていた直列6気筒エンジンを、40kWhのリチウムイオンバッテリーと300馬力のモーターに換装。

 バッテリーはエンジンと同寸法で重量もほぼ同じに設定され、その結果前後重量配分はベース車と変わらず、オリジナルのE-タイプのような走りとハンドリング、乗り心地、ブレーキングが体験できるように設計されています。

 また、内装はオリジナルのデザインを維持したインパネながら、液晶モニターや液晶メーターパネルを採用するなど、クラシカルな意匠と最新テクノロジーが融合しています。

 なお、E-タイプ ゼロは販売が決定されており、2020年夏ごろにデリバリーされる予定です。

※ ※ ※

 旧車人気の背景にあるのは、現代のクルマでは失われた魅力があるからではないでしょうか。しかし、現実問題として維持にはそれなりの覚悟が必要です。

 まず、部品が手に入らなくなっていくのと、電気系統や樹脂部品の劣化が避けられません。

 一方で、現存数が多く、とくに人気がある日産「スカイラインGT-R」やマツダ初代「ロードスター」などは、メーカーが部品の再生産を始めています。

 昔では考えられなかったことですが、旧車の維持をメーカーがバックアップしてくれることはユーザーにとって朗報です。

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