ホンダならやってくれるはず!? 期待が高すぎたホンダ車5選

現行モデルにも期待が高すぎたモデルがある!?

●S660

本格的な軽スポーツカーだけど高すぎた「S660」
本格的な軽スポーツカーだけど高すぎた「S660」

 2015年に発売されたホンダ「S660」はミッドシップオープン2シーターの軽自動車です。

 エンジンは「N-BOX」などと同じ660cc直列3気筒ターボですが、ターボチャージャーが新設計され、1速から5速をクロスレシオ化した6速MTまたは7スピードモード付CVTを設定。

 また、前後重量配分が45:55という理想的なバランスで、ブレーキ制御を活用してコーナリング時に少ないハンドル操作でスムーズな車両挙動を実現する「アジャイルハンドリングアシスト」を採用。軽自動車という制約のなかで運動性能を最大限に高めています。

 S660の発売に先立って、2011年と2013年の東京モーターショーで、小型オープン2シーターのコンセプトカーが出典されたことで、「ビート」の再来と期待が高まりました。

 しかし、発売されると廉価なグレード「β」でも198万円(6速MT/CVT:消費税8%込)と、軽自動車としてはかなり高額で、発売当初は納車待ちのバックオーダーを抱えましたが、ヒット作にはなっていません。

●CR-V

光るものがありながら価格帯が上がってしまった「CR-V」
光るものがありながら価格帯が上がってしまった「CR-V」

 1995年に登場した「CR-V」は、シビックのプラットフォームをベースに開発され、シティユースを重視したクロスオーバーSUVとして大ヒットします。

 その後、CR-Vは北米市場を意識して3代目からはボディが大型化されて、2016年には4代目をもって一旦国内販売を終了。北米ではその後5代目が発売され、SUV人気の高まりを受けて2018年から国内市場にもCR-Vが復活しました。

 5代目CR-Vは新世代のプラットフォームに刷新され、優れたハンドリング性能と快適な乗り心地を両立。

 また、パワーユニットには歴代初となるハイブリッドが設定されるなど、これまでに無い進化を遂げました。

 北米で先行して販売されて高い評価を得ていたため、満を持して国内市場に投入されましたが、価格(消費税8%込)が323万280円から436万1040円と、ライバル車よりも高い価格設定で、直近では月販1000台を下回る状況で、苦戦を強いられています。

※ ※ ※

 近年、ホンダは「ステップワゴン」やN-BOXシリーズなどが大ヒットしたことで、ホンダらしさが失われたと評する人もいますが、現在もNSX、シビックタイプR、S660と、3車種もスポーツカーを販売する稀有なメーカーです。

 また、国内で唯一のF1に参戦しているメーカーでもありますから、「ホンダスピリッツ」は失われていません。

 これからも、きっとワクワクするようなホンダ車が登場することでしょう。

ホンダ S660の詳細を見る

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Writer: くるまのニュース編集部

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