ホンダとトヨタ共に受注3万台超え!? 新型「フィット」&「ヤリス」が絶好調なワケ

2020年2月に発売されたコンパクトカーのホンダ新型「フィット」とトヨタ新型「ヤリス」の発売後1か月間の受注台数が発表されました。両車の売れ行きはどのように推移したのでしょうか。

新型「フィット」と新型「ヤリス」 それぞれのHV比率は

 2020年2月にはコンパクトカーカテゴリの注目車種である2台として、ホンダ新型「フィット」(2月14日発売)と、トヨタ新型「ヤリス」(2月10日発売)が登場しました。

 新型フィットはベストセラーモデルの4代目として開発され、新型ヤリスは日本名の「ヴィッツ」から海外名ヤリスへ変更したうえで、全面刷新されています。どちらも発売から1か月が経過しましたが、両車の売れ行きは果たしてどのように推移したのでしょうか。

トヨタ新型「ヤリス」(写真左)とホンダ新型「フィット」(写真右)
トヨタ新型「ヤリス」(写真左)とホンダ新型「フィット」(写真右)

 ホンダは新型フィットの受注状況について、初日約1か月後となる3月16日時点で3万1000台を上回る記録となったことを発表しました。月販目標台数である1万台を大きく上回る結果となっており、立ち上がりは順調といえるでしょう。

 一方、新型ヤリスの3月9日時点での受注台数は約3万7000台に達しています。月販目標台数は7800台に設定されていることから、こちらも目標を大きく上回っています。

 両車ともに販売が好調ですが、その理由はいったいなんでしょうか。

 新型フィットがユーザーから好評となっているポイントとして、ホンダは次のように説明します。

「購入ポイントのひとつに、ハイブリッド仕様『e:HEV』(イーエイチイーブイ)の設定があります。e:HEVは日常シーンのほとんどをモーターで走行し、低燃費で滑らかな走りを実現するほか、乗り心地のよさももたらします。7割以上のお客さまに選んでいただいている状況です。

 また、極細フロントピラーなどの採用による心地よい視界、ホンダ初採用の『ボディースタビライジングシート』による快適な座り心地、全車標準装備の運転支援システム『ホンダ センシング』も購入ポイントとして挙げられます」

 そしてホンダの販売店スタッフは、新型フィットの販売現場の実情として、次のようなことを話します。

「現在、新型フィットのライバルは同じホンダの軽自動車『N-BOX』という見方も出来ます。近年の軽自動車は普通車並の安全・快適装備を備えているうえ、走行性能も格段に向上しました。その結果、普通車から軽自動車に乗り換えるお客さまが増えています。

 N-BOXでも、同じホンダ車や他社の普通車から乗り換えされるお客さまも多くおり、なかには『昔に比べて、軽自動車の性能が良くなったから、軽自動車で良い』という人もいるほどです。

 実際に検討されるお客さまでは、日常の買い物や近場での利用を目的としていることもあり、N-BOXと比較されることが多いです」

 一方、新型ヤリスはどのような評価を受けているのでしょうか。トヨタは新型ヤリスの主な好評点を次のように説明します。

「シームレスな走りとともに、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現したハイブリッド仕様が好評です。全体の約45%がハイブリッド車となっています。

 また、アクティブで躍動感のあるデザインや、トヨタ初の高度駐車支援システム『トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク(パノラミックビューモニター機能付)]』や、最新の運転支援システム『トヨタ セーフティセンス』などの安全技術も好評です」

 そして、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「新型ヤリスは、2019年12月20日の発表時から諸元などをホームページなどで公開していたため(新型フィットの諸元公開は2月13日)、ある程度グレードやオプションに目星をつけて来店されるお客さまが多く、来店時にそのまま注文するという流れが多いです。

 また新型フィットと悩んだ結果、新型ヤリスにしたというお客さまで、パラノミックビューモニター(通称:全方位モニター)が決め手になったというお客さまがいました(新型フィットには設定なし)。家族全員が乗るため、駐車に不安のある人でも安心とのことでした」

※ ※ ※

 日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した2020年2月の販売台数データでは、新型フィットは8221台を記録し、新型ヤリスは3491台を記録。

 ホンダとトヨタが発表した両車の受注台数とは逆転する結果となっていますが、自販連の販売台数データはナンバープレートが取得できた台数をカウントするため(登録ベース)、工場の生産状況などとも絡み合い複雑となっています。

 しかし、登録(納車)が進む2020年3月には、両車の自販連発表の販売台数がさらに向上することも期待されます。今後、販売競争がどのように推移するのか注目されます。

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