「気持ちいい!」トヨタ新型ヤリス速攻試乗でライバル「フィット」より良いところ・悪いところ徹底チェック

ハイブリッドはグイグイ走る! 燃費も良好!

 前置きが長くなりました。まずハイブリッドから紹介しましょう。新型ヤリスのハイブリッド車は、シフトのセレクトレバーが普通のAT車と同じ一直線のタイプです。一直線のため、一番下のBレンジに入りやすいので注意が必要ですが、Dレンジを選んで走り出すと気持ち良いくらいスポーティ!

 ハイブリッドといえば、ECOで地味な走りをイメージするかもしれませんが、「つまらない」という予想を鮮やかに裏切られました。

トヨタ新型「ヤリス ハイブリッド」
トヨタ新型「ヤリス ハイブリッド」

 アクセル踏むとノーマルモードでもグイグイ走ります。新しいバッテリーの採用で、モーターを積極的に使えるようになったとのこと。

 絶対的な出力も、トヨタ「アクア」やヴィッツHVから15%上がった115馬力になっているそうです。ドライブモードで「パワーモード」を選ぶと、街中じゃ150馬力エンジン積んだクルマのようなイメージで楽しい!

 聞けば、欧州仕様のヤリスの最高速は175km/h。日本仕様も0-100km/h加速は、スポーティな走りと感じるボーダーだといわれる10秒を切るといいます。

 それでいて燃費はアクアやヴィッツHVより大幅に向上し、WLTCモードで36.0km/Lだというから素晴らしい。キッチリ燃費を紹介出来るほどの距離は稼いでいませんが、横浜市内で40kmほど試乗したときは28km/Lでした。丁寧に走ったら30km/Lを超えるかもしれません。

 驚きながら、普通の1.5リッターガソリンに乗り換えたら、こちらは期待していたより大人しい印象です。同じグレードならハイブリッドより60kg軽く、出力だって120馬力なのでパワフルかと思っていたのに、スタートでアクセルを踏んだときからハイブリッドより元気感が薄いのでした。それじゃ、と高回転まで引っ張ってみたら、なるほどパワー出てきました。

 ヤリスの開発陣に聞くと「絶対的な加速性能などは普通の1.5リッターのほうが少し速いんです」とのこと。モーターアシストをグイグイ使うハイブリッドから試乗したせいかもしれません。

 機会があったら1.5リッターガソリンをじっくり試してみたいと思います(個人的には1.5リッターのマニュアルに乗ってみたいです)。

 足回りはどうでしょうか。まず、車体の剛性感が高いです。平均的なコンパクトカーを、1万2800円で売っている買い物用自転車だとすれば、新型ヤリスは2倍以上の価格のブランド付いた自転車というイメージ。「車体のしっかり感=安心感」と言い換えてもよいでしょう。高速道路でのステアリングフィールは車格以上に落ち着いており気持ち良いです。

 乗り心地は新型フィットに少し勝てていないが、その分シャープ。このあたりは人によって印象が違ってくるかもしれません。

 また、最近クルマ選びの大きな基準になっている自動ブレーキ性能だけれど、新型ヤリスは右折時の対向車に対して稼働するなど世界TOPレベルのシステムを採用しています。これは新型ヤリスの大きなセールスポイントになると思います。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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8件のコメント

  1. 口数ばかりで言葉が足りないとは正しく今回の記事の事だな。
    どうして自動車雑誌に携わる専門家ってのは剛性の配分の話ができないのだろうか?
    ハイブリッドシステムの重量増し関して然程触れないあたりは召し抱えられているスポンサーからの御法度なのか?分からんけど?ただでさえフロントベビーなFFの前輪軸周辺にHVシステムが集中しているリスクを何故に隠そうとするのかね?
    かつてカムリにV6が搭載された時代に有能な評論家は一早く無駄な頭でっかちを指摘したもんだがね。

    • ハイブリッドシステムで重たい高電圧バッテリーはリアシート下。
      トータルの前後バランスはガソリン車より改善されている場合が多いです。
      しかも低重心となりハンドリングも良くなりますよ。

    • 40でもペーパー様へ、先ずは車には全体の許容限度(GVW)それに加えて各々の軸重限度、更にはタイヤの限度があるわけでして、貴方の仰有るリヤシート下に電池を配置して低重心だのハンドリングがガソリン車より優れると言うのは間違いなのですね。
      例えば、スバルはレオーネや初期のレガシィーや現行のインプレッサにはFFを設定してますが、スバル車のフロントオーバーハングの長さを見ても前軸よりかなり前に駆動メカが集中しているのが分かりますよね、これは横置きエンジンミッションの不等長ドライブシャフト駆動のヤリスよりオフセットの計算上では不利な値なのです。
      ですからスバル車はAWDのほうが後輪軸にも駆動メカが配置されてるが故にバランスが優れると言われてますが私はそれも間違いだとおもってます。
      クラウンHVは2500と3500では電池の搭載位置が異なり2500はトランク床下、3500はリヤシートの真後ろとなっています。
      しかしながら高級車という位置付けからして乗員空間を犠牲にするわけにもいかずにクラウンクラスのHVは毎度の事にネンタンとバッテリーの配置の関係で未だにガソリン車を凌ぐ車型はありません。
      貴方の仰有るウエイト個体で得られるバランスは稀な話ですね、自動車メーカーが本気で貴方のような誤認で肝心な場所に剛性を配分せずに車を設計しているならとんでもない傲慢ですね。
      因みにスバルの水平対向もクランク軸の中心が通常のエンジンより高い位置にあるので言われるほど低重心ではありません。
      しかしながらエンジンルームの縦方向には余裕があるのでレオーネ時代にはスペアタイヤをボンネット下に設置してました。
      最後にモーターと電池は巡航時には単なる荷物なので緊急回避では特に足を引っ張る産物でしかないのですね、LS600hがAWDを採用したのもバランスの悪さを隠すためですね。

    • 重たいバッテリーはリヤシート下・・・
      だからそれが問題なんだろうが

    • 同じメーカー内で商用車では少しでも積載量を減らすまいと無駄な装備を省くようにしてるのにバッテリーがバンドリングに貢献とか頭狂ってんのか?

  2. ヤリスの特徴のハンドリングについて、もう少しわかりやすいコメントはできないのか?
    レポーターとしてのお前のレベルの低さが知れる

  3. ああ、国沢さんか。
    ヤリスとフィットをわざわざ比べるなんてご苦労ですね。こんな記事書かせるのがどっちのメーカーなのかは公然の秘密ですね。

  4. 四代目フィットとヤリスの乗り比べ
    どちらも街乗りメインだろうけど
    高速なんかの直進安定性にシフトしたのが四代目
    その結果、街乗りでのキビキビした動きが失われたが高速の横風には強くなったのでは

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