「3.11」から丸9年 いま知りたい運転中の地震に正しく対処する3つのポイントとは

2011年の東日本大震災から、2020年3月11日で丸9年が経過しました。クルマを運転している最中に地震が発生したらどのような行動を取るべきなのでしょうか。

いつ起きるか分からない地震 運転中はどう対処すべき?

 2011年の東日本大震災から、2020年3月11日で丸9年が経過しました。地震はいつどこで起きるかわかりません。もし、クルマの運転中に地震に遭遇した場合、どのように対処するべきなのでしょうか。

万が一の地震の際、ドライバーはどう対処すべきか
万が一の地震の際、ドライバーはどう対処すべきか

 全国でロードサービスを展開するJAFによると、運転中に大きな揺れを感じたときに注意すべき3つのポイントは、「クルマのスピードをあわてて落とさず、ハザードランプを点灯させながら徐行して、周りの車に注意を促すこと」、「周囲の状況を確認しつつ、道路左側に寄せて停車させること」、「エンジンを止めて、揺れが収まるまで車内で待機すること」だといいます。

 周囲を走るほかのクルマが地震に気づいていないこともあるので、パニックにならずおちついて対処することが必要です。

 揺れがおさまるまでの間は、車内での情報収集も重要です。地震の被害でスマートフォンが使えない場合もあるため、カーラジオや道路交通情報なども重要な情報源となります。

 地震の発生後、クルマを置いて避難することが必要となった場合には、エンジンを止めてサイドブレーキをかけ、キーはつけたままで避難します。

 スマートキーの場合は、カギ本体を車内のわかりやすい場所に置いておくと確実です。

 また警察庁は、大地震発生時の避難方法について、「津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のためにクルマを使用しないこと」、そして「津波から避難するためやむを得ずクルマを使用するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意しながら運転すること」と呼びかけています。

 もともと、避難のためにクルマを使用することは禁止されていましたが、東日本大震災の実情を受けて、指針が改正されたという経緯があります。

※ ※ ※

 東日本大震災の発生時に、実際にクルマを運転していたドライバーに話を聞いたところ、次のようにコメントします。

「クルマはもちろん道路沿いの看板や電柱が大きく揺れ、恐怖を感じ慌てて左に寄せて停めました。それでも、(周囲には)普通に走っているクルマも多く、とても危険な状況でした」

 よく“天災は忘れた頃にやってくる”といわれます。自然災害から時間が経つと、直後では覚えていた正しい対処法も忘れがちになってしまいます。

 いつ起きるかわからない地震に対して、常に備えておくことが重要です。

【画像】運転中にグラグラ!? 地震への正しい対処法を画像でチェック(10枚)

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