信号待ちで「P」や「N」に入れちゃダメ!? やりがち操作方法の間違いとは
車種によってはDレンジでなければ使えなく機能も?
車種によっては、Dレンジから動かすことで使えなくなる機能もあるようです。前出の自動車工場のスタッフは、以下のように話しています。
「最近のクルマでは、『回生ブレーキ』といって、ブレーキを踏むことでクルマのバッテリーを充電する機能があります。
車種によっては、ブレーキで減速する際にNなどのDレンジ以外にシフトポジションがあることで、回生ブレーキの機能がキャンセルされてしまう可能性もあります」
ブレーキペダルを踏んで減速すると、ブレーキパッドがブレーキローターに押し付けられ、摩擦力によってクルマの速度が低くなっていきます。
しかし、回生ブレーキでは、ブレーキペダルを踏むとクルマのモーターが減速するエネルギーを電気に変えて、バッテリーを充電。減速する際に、シフトレバーをNレンジに動かしてしまうと、回生ブレーキが適切に機能しなくなってしまうのです。

ある中古車販売店のスタッフは、以下のように話しています。
「マニュアル車に乗っていた人ですと、信号が赤になると無意識的にシフトをNレンジにして駆動力を切り、惰性で走行することもあると思います。しかし、最近のクルマではそうする必要がないよう、Dレンジでも駆動力を切る制御をおこなうクルマも少なくありません。
トヨタ『プリウス』や『アクア』のようなハイブリッドカーや、電気自動車では、むしろ走行中はDレンジに固定して、ちゃんと停止するときに初めてPレンジにいれた方が、結果的にクルマやバッテリーが長持ちするかもしれません」
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クルマにとって正しくない運転を繰り返していると、劣化が早まったり、思いがけない故障に繋がる場合もあります。長く乗るためにも、正しい運転方法で、可能な限りクルマに負担をかける運転はしないよう注意が必要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。








