信号待ちで「P」や「N」に入れちゃダメ!? やりがち操作方法の間違いとは

クルマの運転に慣れている人の場合、信号待ちなどでAT車のシフトレバーを「D」レンジから「P」や「N」レンジに入れる癖のある人がいます。じつは、その操作方法はクルマのトラブルに繋がるかもしれないのです。

信号待ちで、シフトレバーは動かす? 動かさない?

 信号待ちや渋滞で停車している際、AT車のシフトレバーを「D(ドライブ)」レンジから「P(パーキング)」や「N(ニュートラル)」レンジに入れる癖がある人がいます。しかし、それは間違った癖なのかもしれません。

信号待ちや渋滞などでシフトレバーを「D」から「P」や「N」に入れる癖のある人は意外と多い
信号待ちや渋滞などでシフトレバーを「D」から「P」や「N」に入れる癖のある人は意外と多い

 AT車において、駐車するときにはシフトレバーをDレンジからPレンジに入れて駐車をします。では信号待ちのような、駐車ではなく停車の場合にはどうするのが正解なのでしょうか。

 実はDレンジのまま動かすべきではないというのが正解のようです。

 AT車はMT車のように、NレンジとDレンジを頻繁に変えるようなシフトチェンジを想定して作られていません。そのため、信号待ちや渋滞のたびにシフトレバーをDレンジからPやNレンジに入れることを繰り返していると、トランスミッションに無駄なダメージを与えてしまうことになります。

 あるトヨタ販売店の整備士は以下のように話します。

「最近のクルマは頑丈になっていますから、多少のことでは壊れません。停車中にNレンジやPレンジに入れてしまうのは、もともとマニュアル車に乗っている人に少なくないですが、Dレンジに入れたままでも壊れることはないと思います。

 しかし、年式が経っているクルマなどで、NレンジからDレンジに入れてすぐにアクセルを踏んだりするようなことを繰り返すと段々とシフトショックが大きくなるトラブルが生じる可能性があります」

 AT車は、MT車と比べて手間がいらず誰でも容易に運転操作ができます。「オートマチックトランスミッション」という名前の通り、自動的(オートマチック)に最適なギアに切り替えてくれます。運転中はシフトレバーをDレンジに入れておくことが、クルマにとっても優しいといえるでしょう。

 また、ある自動車修理工場のスタッフは、以下のようにも話しています。

「国産車では重大なトラブルになることはないですが、一部の輸入車はデリケートですので、ミッションに負荷を与える操作は避けたほうが良いと思います。

 例えば、フォルクスワーゲンやアウディなどの輸入車で採用されているミッションでは、マニュアル車のようにクラッチが付いた構造のミッションもあります。

 信号待ちのたびにPレンジやNレンジに入れ、発進のたびにDレンジに入れることを繰り返すと、ミッションに衝撃と負荷を与え、故障の原因になるかもしれません。

 過去には、『ゴルフ5』『ゴルフ6』『アウディA4』などの車種において、パドルシフトを使用した頻繁なシフト操作の繰り返しで、トランスミッションオイルの劣化や、摩耗した金属片が油圧制御回路に混入し、油圧を制御するユニット内部のニクロム線が切れてしまうトラブルがありました」

※ ※ ※

 JAFの公式ツイッターでは、「ATミッションのクルマで、交差点で停車するたびニュートラルにする人を見かけます。万が一エンジン回転が高い状態でDレンジにシフトしてしまうと大変危険。大事故にもなりかねません」というツイートもあり、万が一の事故を防ぐ意味でも、運転中はDレンジに入れたままが望ましいようです。

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18件のコメント

  1. 減速時の話か
    停止中の話かと思った
    信号待ちとくれば停止中だと思うよ

  2. その時の状態で変えるべきやろ、ブレーキ踏んだつもりでも府みっ話ではうっかり踏んで無かったことあって追突されたよ。壊れるようなくふまのるな。最近の整備士車の部品交換しかできんの多い。情けない私エンジン1から組み立てれるよ。

    • DPR自動再生やハイブリッドのエンジン始動時は明らかに伝達抑制ができていないのでNかブレーキholdは意識したほうが良いね。
      この記事 はエンジンのアイドリングが常に一定であることの想定なので停止状態が長いと判断した場合には極力駆動伝達は遮断したほうがよいね。
      当たり前な話だが路線バスなど乗降中、扉開閉時は年式にもよるが強制的に動力が遮断される保安基準が設けられてるね。

  3. 「かもしれません」ばっかりでハッキリしない記事。読む価値無し。

  4. 本当に止まる前に駆動力切ってしまう車なんてあるのか?

  5. これ停止中の話じゃないの!?
    停止寸前の話なの?
    停止寸前なら当たり前のことでしょ?
    そういう事する人用のネタなんだ!
    紛らわしいのでそれなら先にそう書きましょう

  6. 愛車を長く良い状態で乗るためのアドバイスだと思って読めばいいのに、文句ばっかりのコメントにがっかり。
    あぁ、そうなんだ、頭の片隅に入れておこう。と思えばいい話だと思います。

  7. 日産のCVT車は信号待ちでDレンジに入れたままでもNにして燃費を稼ぐ制御が10年以上前から搭載されてる。
    もちろん平坦路で停車中に限るが。

  8. タクドラです。
    Dに入れたままの停車はむしろ大変危険です。
    Dのまま停車し、何らかの理由でそのままうっかり降車してしまい、車が動き出し、あわてて乗り込んでアクセルとブレーキを踏み間違え、歩行者などをひき殺してしまったという死亡事故が多発しているのです。ニュースでもたびたび報道されている事実です。
    このため弊社では短時間の停車でもNやPに入れるように指導されています。
    プロのドライバーでさえうっかりミスはあるので、このような指導になっています。そんな奴はタクシー乗るなという人もいるかもしれませんが、人間はミスをするので万が一を考えた方が安全なのです。
    車は壊れたら直せばいいのです。アクセルとブレーキを踏み間違え人を殺す危険を考えたらDに入れっぱなしは怖いです。
    最近はDでも駆動力を切る制御装置があるものもあると記事にはありますが、そういう車はまだまだ少ないのではないでしょうか?

  9. 元二輪車オーナーだった人に訊きたいのだが、この記事と同じ信号待ち時にクラッチレバーを握り続けていたのかギアをニュートラルにしていたか?
    なぜこのような質問をするのかと言えば、オートマチックトランスミッションのクラッチには湿式多板クラッチが使われていて構造的には二輪車と同じだからだ。
    そして発進時に衝撃力が掛かるという点でも同じであるからだ。
    私は二輪車では最もシビアであろう原付スポーツに乗っていたのだが、いつも停車時にはニュートラルにしていたがこれで問題が起きたことは無い。
    勿論、車重や馬力、トルクが違う、と言われるかもしれないが、それはどちらも設計時の問題である。
    それを考慮するとオートマチックトランスミッションの停車時モードが「D」でも「N」、「P」でも変わりないと言える。
    むしろ「D」レンジにホールドしているときにブレーキが甘くなってしまう方が確実に危険だと言える。
    この記事の筆者は言及していないようだが、停車時には駆動力を完全に切断した上で、ブレーキ操作が切れないようにハンドブレーキを掛けるのが一番安全と考えている。

    この手の記事を見かける度に内容に違和感を感じている。
    先のコメントにも有るように「車は壊れたら直せばいいのです。」
    なぜ読者を「危険な方向に」導くのかという事を。

    • 「湿式多板クラッチ」のMTがATと同じに見えるなら何も言うことないっす

  10. まず駐車と停車と停止の違いをよく勉強してください。
    もちろん駐車、停車の際はPかNにすべきですよね。
    信号待ちの停止時は長時間であれば、任意でNというのもありだとは思います。
    クリープ現象などで追突する恐れをなくす為です。
    故障の原因は読ませて頂いた限り、唐突なシフトチェンジに合わせた急発進ということなので、信号が青に変わる前に予めシフトチェンジをすれば問題ないのでは無いかと思います。

    本題は停止直前の話という事ですよね?
    正直、話が二転三転しててよく分からなくなってきましたが、停止直前に変えるのはもちろんNG行為です。敢えて記事にするような内容ではないのでは?

    因みにNの他の使い道はご存知ですか?
    本来の使い方を知れば、停止中のNの使い方はあくまでも副産物だということが分かるはずです。

    説得力に欠ける記事お疲れ様でした。

  11. あるトヨタの整備士やとある整備工場って何だよ、

  12. 大丈夫だよ。あまりに情報が古すぎる。このレポートはAT車の燃費がMT車より格段に低かった時代の話だ。普通のドライバーにはトータルでDのままで燃費が不満が出ないように設定されてる。そのうえアイドルストップやエンジンが止まってもエアコンがしばらく利くようになってる。複雑な操作が好きな変態は別だが。

  13. 特に新しい情報では無いが、停車の度にPやNに入れるのはATの劣化が早まるのでよろしくない、という話と、HEVなどでは減速中にNに入れると回生ブレーキが切れるのでこれまたよろしくない、という2つの話だと思うが。

  14. 私はAT車で信号待ちの時、Pレンジに入れています。理由は2つ、1つはブレーキペダルを踏んでいる時、万が一滑って足がブレーキペダルから離れてしまう事がある。もう1つは足が疲れない。今時のトランスミッションで、DとPを入れ替えて壊れるようなものを、日本のメーカーが製造するわけがない。さらにはレクサスなどは、シフトレバーにPはなく、独立してPボタンがある。信号待ちでPボタンを押すと、パーキングブレーキがかかり、発進すると自動的に解除する。お聞きしますが、MT車は頻繁にギアチェンジしますが、トランスミッションは潰れますか?昔のタクシーはMT車で50万km走りますが、
    トランスミッションは潰れますか?

    • いや…Dのままサイドブレーキかけとけば済む話でないの

  15. 信号待ちで停車中にNに入れるのが間違っているとは書いてあって、停車時に駆動力を切るものもあるとは書いてあるが、例えば私の車の車種では下のほうのグレードではDのままでの停車時に自動的にNに入る制御が利くようになっていますが、アイドリングストップの付いているグレードにはその機能が付いていません。
    つまり、アイドリングストップがOFFになっている場合は駆動力が掛かったままになるわけです。
    ですが取扱説明書には故障するので上り坂でクリープだけで車体を保持しないようにと書いてあり、停車時にアイドリングストップさせずにDのままでブレーキを踏んで停車しているのは同じ状態になるので壊れるというわけです。
    外車のことを故障例に挙げてありますが、国外メーカーの車両はその国の利用者に向けた車種なのでお国柄があります。
    つまりその国の乗り方に合わせず日本の乗り方で乗れば壊れるのは仕方ないことです。
    逆に向こうの車種と同じ感覚で日本車を乗っては壊れるでしょう。
    BMW等の外車にあるロングライフオイルを使うものは車両からのランプやメッセージでオイル交換を行いますが、それと同じように日本車を2万キロオイル交換せずに乗ると壊れるでしょう?
    そういった違いがあるように、日本の異常なほどのストップ&ゴーがある地域の車に対してそうでない国の車をそのように使って不具合が出た例を出されても参考にならないんですよね。
    なので日本の道路事情とユーザーの使い具合を把握している国内メーカーがその辺りを考慮せずに設計しているわけはなく、外車を例に出さずに国産車を例に出し、より説得力を出したいならメーカーを出した上で設計者のコメントを出さないと意味がありません。

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