トヨタ新型「グランエース」の実燃費を検証! VIP御用達の巨大ワゴンの実力は?

トヨタのフルサイズワゴン「グランエース」の3列シート6人乗りの実燃費はどれくらいなのでしょうか。高速道路やワインディング、一般道を実際に走って、燃費を測定してみました。

アルファードより大きい! トヨタ新型「グランエース」の燃費を測ってみた

 2019年に開催された東京モーターショー2019で日本初披露となったトヨタのフルサイズワゴン「グランエース」。

 全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mmと、トヨタの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を余裕で超える大柄なボディを持ち、VIPを送迎する「上級送迎車」としての需要が見込まれています。

トヨタ新型「グランエース」
トヨタ新型「グランエース」

 一方、その堂々としたボディサイズがアメ車のようなフルサイズワゴンを好む層や、広大な室内スペースがキャンパー層からも注目を集めており、発表直後は販売計画を大きく上回る受注が舞い込んでいるようです。

 法人ユーザーだけではなく、一般ユーザーからも注目される新型グランエースの実燃費はいかほどなのか、実際に走行して計測することにしました。

 今回、燃費計測に駆り出したグランエースは上級グレードとなる「プレミアム」で、飛行機のファーストクラスを思わせるキャプテンシートを4脚備えた6人乗り仕様。カタログ燃費はWLTCモード燃費が10.0km/Lとなっています。

 燃費測定のルートは、高速道(首都高⇒東名高速道路⇒小田原厚木道路 小田原西インター)、ワインディング路(ターンパイク箱根⇒箱根新道⇒西湘バイパス 西湘PA)、一般道(国道134号⇒国道129号⇒国道246号)の3セクションでテストしました。

 その結果、197.3kmの走行で燃費は10.04km/Lという数値になりました(区間燃費はメーターの燃費計を、総合燃費はそこから計算して算出)。

 カタログ燃費である10.0km/Lとほぼ同等の数値となりました。なお、今回はクルーズコントロールは未使用とし、エアコンは24℃設定のフルオートとしています。

 それではここからセクション別の燃費を振り返ってみます。

●高速道

走行距離:79.5km
実燃費:13.6km/L

 高速道では首都高を経由して東名高速道路に入り、小田原厚木道路の小田原西インターまでのルートで、今回のセクションで一番長い距離を走る部分です。

 小田原厚木道路区間では「強風注意」の案内が出るほどでしたが、意外にも横風にあおられることも少なく淡々と走行することができました。

 大柄なボディと超重量級の車両重量で高速燃費の伸びは期待できないかと思いましたが、トルクフルなディーゼルエンジンと100km/h巡行で1500回転ほどという6速ATのおかげか、予想以上の低燃費をマークしてくれたのは驚きです。

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