新型コロナ予防に「窓開け換気」有効か? バス、電車… 認知率低い密閉空間のリスクとは

新型コロナウイルスの感染防止策のひとつとして、公共交通機関での「窓開け換気」が推奨されています。しかし、タクシーや路線バス、鉄道などの公共交通機関において窓開け換気はほとんど浸透していません。いったいなぜなのでしょうか。

路線バスではほぼゼロ!? 浸透しない「窓開け換気」の実態とは

 新型コロナウイルスの感染防止策として、走行中の乗り物は窓を開けて換気するのが有効とされています。実際、東京タクシー・ハイヤー協会などは「換気レバーを外気導入とし窓を開けさせて頂きます」という案内を出しています。しかし、窓開け換気による予防法は、それほど浸透していないようです。いったいなぜなのでしょうか。

バスやタクシー、鉄道などで推奨される「窓開け換気」とは
バスやタクシー、鉄道などで推奨される「窓開け換気」とは

 タクシーなどと同様に、JRや私鉄、路線バスなども走行中に窓を少し開けるだけで換気効率は飛躍的に高くなることでしょう。しかし街中を走っているタクシーやバス、鉄道など見ると、窓を開けているケースは驚くほど少ないです。

 お客さんが乗っているタクシー50台をチェックしたところ(ドアバイザー付きタクシーの場合は空いているか走行状態では確認出来ない)、窓開けを実践していた車両は14台のみ。残りはマスクをした運転手さんと密閉した空間にいました。

 ちなみに筆者(国沢光宏)も先日タクシーに乗ったけれど、窓は閉まっており、70歳前後と目される運転手さんからの窓開けアナウンス無し。そのうえ、深い咳をしている。すぐ窓を開けさせて貰いました。

 2cmほど開けるだけで車内の空気は常時入れ替わるため、新型コロナウイルスに感染した人と同乗してもリスクを大きく減らすことが出来ることだろう。

 路線バスは一段と深刻だ。東京の青梅街道を走る路線バスをチェックすると、手前車線と反対側車線を走行してきた50台中、窓が開いていたケースはゼロ(反対側の窓は開いていたかもしれない)。

 路線バスの運行会社は窓開けを推奨しているのだけれど、まったくといって良いほど実行されていない。路線バス、構造的に換気効率良いとはいえないです。

 鉄道も実行率が低いです。地下鉄の車掌をやっている息子さんを持つ知人に聞くと「ラッシュ時などは窓を開けるよう車内放送しているそうです。でも開ける開けないはお客さんの判断になってしまい、実行率は低いようです」。

 いろいろ調べてみると「窓を開ける」という行為に抵抗を感じる人が多いようです。確かに路線バスや鉄道で窓を開けるのは躊躇します。

【画像】公共交通機関で窓開け換気をおこなうべき理由とは(10枚)

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