ただ丸いだけじゃない! 車のアルミホイールが実は2種類ある理由

「おしゃれは足元から」 スチール選びのポイントとは?

 アルミホイールはスチールホイールに比べて軽量なため、走りのテイストに大きな影響を及ぼす「バネ下重量」が軽いこともポイントです。

 ここで登場する「バネ下重量」という言葉ですが、これは車両に装着されているバネ(スプリング)の下に装着されているパーツの重量のことを指し、一般的には軽いほうが良いといわれています。

スチールホイールが装着されたクルマの例(ホンダ「パートナー」)
スチールホイールが装着されたクルマの例(ホンダ「パートナー」)

 なぜなら、軽くなることでサスペンションへの負荷が減ってよりスムーズに作動するようになり、乗り心地やハンドリングも良くなる(応答性が良くなる)傾向にあるためです。

 例えるなら、重い靴を履くより、スニーカーなどの軽い靴の方が軽快に歩けるのと同じ原理です。

 バネ下の指す範囲にはサスペンションアームやハブベアリング類(ホイールを取り付けるパーツ)、ブレーキキャリパーやローターといったブレーキ関係パーツ、ホイール&タイヤなどが含まれています。

 しかしバネ下の指すパーツのなかでも、サスペンションアームやハブベアリング類などは基本的に交換するものではなく、ブレーキ関係もスポーツ走行用に交換するならともかく、通常はそのままです。

 そうなると手っ取り早く「バネ下重量」を軽くするためには、ホイール&タイヤを軽量なものに変える方法が一般的となります。

 もっとも、軽くなることがすべて正しいわけではなく、軽すぎると逆にサスペンションの落ち着きがなくなって乗り心地が悪化することもありえます。

※ ※ ※

 以前は装着率が高かったスチールホイールですが、前述したようにこれにはコストの問題が大きく影響していました。

 なので、同じ車種でも上位グレードはアルミホイールを装着、下位グレードはスチールホイール+ホイールキャップというケースは未だに多くあります。

 このスチールホイールは、その名の通り材質がスチール(鉄鋼)でできており、安価で丈夫なことが大きな特徴です。

 反面、重い点やデザイン的に加工しにくい点、サビが出やすい点などのデメリットもあり、鉄鋼はアルミと比較して2倍から3倍ほど比重が重いため、強度を確保しつつ軽量化するためには、デザイン性を諦めなくてはなりません。

 もっともサビに関しては、ワイヤーブラシなどで大きく目立つサビをゴシゴシ落として、ホイールキャップを被せてしまえば大方は隠せてしまいます。

 また駐車場や段差などでホイールを擦ってしまった場合、安価なホイールキャップのみの交換で済むというのも、経済的なメリットといえます。

※ ※ ※

 アルミホイールはスチールホイールより優れた部分は多いものの、個人でおこなうカスタマイズは、メンテナンスのタイミングや季節、さらに自分の好みに合わせておこなうことがほとんどだと思います。

 例えば、あまり雪が降らない地域ではスタッドレスタイヤの使用頻度が低いことから、安価なスチールホイールを合わせて全体の予算を抑えるのもありです。

 また、無骨さを演出する小道具として、あえてスチールホイールを組みわせるという手法のカスタマイズも見かけます。

「おしゃれの基本は足元から」といわれるように、クルマのホイールチェンジが与える印象の変化は大きいので、カスタマイズの第一歩としてもオススメです。

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4件のコメント

  1. 間違いがあるので指摘します。
    Feホイールにカバーが付いているのは、風の巻き込みを減らす為であり、見た目を良くするのは付随する効果です。
    Aiホイールを純正で使っているのも、軽量化による燃費向上が目的であり、見た目は付随する効果です。

  2. マグネシウムとか超超ジュラルミンとかもあるし、2種類って表現は誤解の元だよね。

  3. 鋳造と鍛造の違いの説明も全然間違いだらけ。
    ピースに分けて製造するのは、2ピースとか3ピースとかの話で、鋳造か鍛造かの話とは全く関係ない。
    むしろ、鍛造の方が一体で作るのが困難なので2ピースや3ピースで作られることが多い。
    でも鍛造1ピースもあるし、鋳造2ピースもある。
    ちゃんと言葉の意味を調べてから記事を書けよ!

    • このたびはご指摘いただき、誠にありがとうございます。
      一部修正いたしました。

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