なぜ軽トラが海外で人気に? 日本独自規格の軽トラが高値で取引される例も
アメリカだけじゃない? 世界で人気者の「軽トラック」
軽トラックは、シンプルで頑丈な構造から、カスタムベースのクルマとしても人気があるようですが、海外に渡った軽トラックは、実際にどのような使い方をされているのでしょうか。
ニュージーランドでは、日本から軽自動車を輸入し、現地のニーズに合わせてカスタマイズした車両も販売されているようです。
ニュージーランドで人口第4位の都市、ハミルトンで開催された南半球最大級の農業祭「フィールデイズ」では、現行型のハイゼットや、スズキ「キャリィ」のカスタム車を展示。リフトアップカスタムや、動物と衝突した際にクルマを守るフロントガードを装着したものもありました。
ニュージーランドでは、アメリカのような「25年ルール」が無いため、並行輸入車や中古車なども問題なく販売できます。英国連邦の国のため、日本と同じ右ハンドル車が中心ということも、軽トラックが受け入れられている理由かもしれません。
また、アメリカでは、かつてスバル「サンバー」が輸入・販売されていたこともありました。アメリカの安全基準の厳格化に伴って販売されることは無くなりましたが、農場などの公道ではない場所で活躍していたとされています。
アメリカの農場は日本に比べて規模が大きく、農林水産政策研究所の調査によれば、日本の平均が77ヘクタールに対して、アメリカは倍以上の182ヘクタールもあり、もっとも大きい農家では1546ヘクタールにもなるようです。
これは東京都目黒区の面積にほぼ等しく、たとえ公道が走れなくても、軽トラックが必要となる理由が伺えます。
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海外でも人気がある軽トラックですが、軽トラックを製造するメーカーは少なくなりつつあります。
現在は、スズキ「キャリイ」、ダイハツ「ハイゼットトラック」、ホンダ「アクティトラック」がありますが、ホンダは2021年6月に「アクティトラック」の生産を終了します。
トヨタ、日産、スバル、マツダ、三菱は、自社で軽トラックを製造しておらず、国内の軽トラックはアクティトラックを含め実質3車種のみとなっています。
海外では、インドのタタ自動車が「タタエース」という、700ccエンジンを搭載した軽トラックによく似た外観のクルマを販売。今後も海外での人気が高まると予想される軽トラックですが、どのような市場に成長するのか注目です。
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