同じ「プリウス」でも100万円も違う? 中古車市場に起こる異変とは
中古車の見分け方「3大ポイント」とは
中古車を選ぶ際は、前述の「年式」「走行距離」のほかに「修復歴」も重要なポイントとされています。
「年式」は、クルマの状態にもよりますが、年式が新しいということは消耗具合も少ないとされるほか、新規登録から13年経過したクルマは自動車税が値上がりする「13年経過ルール」までの猶予期間も長くなります。
消耗や税制度の観点から、年式が新しいものは人気が高く、価格設定が高くなる傾向があります。
次に「走行距離」について、クルマの寿命は一般的に「10万キロ」とされており、10万キロ以上になると格段に安くなる傾向があります。
これは、10万キロという消耗の目安が一般的に広まったことで、メンテナンスや修理に多額の費用が掛かる前にクルマを手放してしまうユーザーが増加している、という背景もあるようです。
また、走行距離が多すぎるかどうかの目安は「年間1万キロ」ともいわれています。そのため、5年前の年式であっても走行距離が3万キロであれば、クルマの消耗は少なくお買い得といえます。

最後に「修復歴」について、修復歴有りとされるのはフレームやピラー、パネル部分などの「骨格部分」を修正・交換したことがあるクルマです。
中古車販売業者は、販売時に修復歴のある旨や車両状態を示した書面によって、情報を開示すべきと法律によって定められています。なお、事故車と混同されやすいですが、必ずしも「修復歴あり=事故車」というわけではありません。
修復歴のあるクルマの安全性について、中古車販売店「ガリバー」を運営する株式会社IDOMは以下のように話します。
「修復歴の有る車両であってもしっかり修理されることによって、走る止まる曲がるの重要機構に修復歴の影響を感じないものが多いです。
ただ、損傷の部位やレベル、修理技術にも違いがありますので当然全てに問題ないとはいえません。
大きな損傷を受けていた場合など、ハンドルがとられるようなケースがあったり、安全性とは別に雨漏れや遮音性の低下、故障のリスクは高くなるといえます」
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ベストなのは「高年式・低走行車・修復歴なし」のクルマとなりますが、その分価格も高くなります。予算を考えればどれかを妥協しなければなりません。
その場合、何を重要視するのかをしっかり決めることが大切です。先進安全装備なら年式重視、消耗を気にするなら走行距離重視となるほか、修復歴については修復されたパーツや程度を確認しましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。





















