持っているだけで一目置かれるかも!? マニアックすぎる激レア車3選
販売台数が少ない限定車や現存数が少ない旧車など、希少なクルマはマニアックなモデルといえます。しかし、現行モデルのなかでもマニアックなモデルは存在します。そこで、希少な現行モデルを3車種ピックアップして紹介します。
超マニアックで激レアな現行モデルたち
2019年に日本でもっとも売れたクルマはホンダ「N-BOX」で、1年間でおよそ25万台も販売されました。その一方で、年間数百台しか売れなかったクルマも存在します。
少数派のクルマは単に人気がないというケースだけでなく、あまりにも高額であったり、あえて大量生産しないなど、理由はさまざまあります。
そこで、持っているだけでマニアと思われそうな希少な現行モデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「バレーノ」
スズキ「バレーノ」が走っている姿を見たことがある人は、かなりラッキーと思えるくらいレアなクルマです。
2016年に発売され、ボディは5ドアハッチバックのワイド&ローなスタイリッシュなデザインで、生産はインドでおこなわれている輸入車です。
搭載するエンジンは102馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒の2種類が設定され、トランスミッションはターボが6速AT、自然吸気がCVTと組み合わされています。
バレーノの特筆すべき点は全幅1745mmの3ナンバー車ながら、自然吸気が910kg、ターボが950kgという車重で、国産3ナンバー車のなかでもっとも軽量なクルマです。
ボディ剛性を向上させつつ軽量化を実現する、スズキの軽量化技術の集大成ともいえる1台ではないでしょうか。
バレーノがデビューした時の年間販売目標は6000台でしたが、内装の質感の問題や、当初1リッターターボ車はハイオク仕様だった(現在はレギュラー仕様)こともネックとなり販売が低迷。現状では販売目標の5分の1ほどで推移しています。
なお、生産国のインドでバレーノはプレミアムコンパクトとして販売が好調で、2019年1月にはフロントフェイスの意匠変更などマイナーチェンジされたほどです。
●三菱「i-MiEV」
三菱「i-MiEV」は同社の軽自動車「i(アイ)」をベースに、エンジンに替わってリチウムイオン電池とモーターをリアに搭載した電気自動車です。
発売は2009年からと日産「リーフ」よりも早く、世界初の量産電気自動車として大いに話題となりました。
しかし、補助金が交付されたとはいえ車両価格が約300万円と軽自動車ながら高額で、登場してから徐々に販売台数は低迷します。
そうしたなか、2018年4月にマイナーチェンジがおこなわれ、前後バンパーのデザインを変更。その際に全長が85mm伸びて3480mmとなったため、軽自動車から普通車になりました。
全長が伸びた理由は歩行者保護に関する保安基準の変更に対応したためで、出力や電池容量は変更されていません。
そのため、日本国内の販売はますます厳しい状況ですが、i-MiEVはこれまで52ヶ国で累計約2万3000台を販売しており、日本独自の軽自動車規格でありながらグローバルカーとしての役目も果たしています。