ホンダ新型「フィット」登場で小型車市場に変化!? ヤリスが競合ではなくライバルは軽?
コンパクトカーは、国内の新車市場で大きなシェアを持っています。2020年2月にはホンダ「フィット」、トヨタ「ヤリス」が発売され注目されるコンパクトカー。現在、ホンダの販売を支えるコンパクトカー市場の動向はどのようになっているのでしょうか。
新型フィットでコンパクトカー市場が激戦か
国内の新車市場では、軽自動車のシェアが約4割と増加傾向にあるようです。軽自動車と比較検討されるカテゴリーとして、コンパクトカーがありますが、最近の市場動向はどうなっているのでしょうか。
ホンダは、4代目となる新型「フィット」の発売において、同社におけるコンパクトカー市場の重要性を説明しています。
それによると、歴代フィットは2001年に初代モデルが登場してから2020年1月時点で、累計269万台を販売。さらに、同社の保有車種では、2010年頃までは「ライフ」が圧倒的な保有台数を誇っていましたが、その後はフィットがもっとも多くなり全保有数のうち17%となる183万台(2018年末時点)を誇っていました。
また、2018年度の国内の登場車市場全体を見ると、もっとも高いシェアを誇るのがコンパクトカー/ハッチバックの112万台(40%)、ミニバンの55万台(23%)、SUVの55万台(19%)、セダン/クーペの37万台(13%)、ステーションワゴンの14万台(5%)となっています。
登録車市場において、コンパクトカー/ハッチバックは最大のセグメントで、2000年以降全体の40%を維持し続けている安定した市場です。
主な車種としては、前出のフィット、トヨタ「ヴィッツ(現ヤリス)」、「アクア」、日産「ノート」などが安定して高い販売台数を維持しています。
そのため、新型フィットの投入について、商品企画担当者は次のように述べています。
「国内の登録車市場では、フィットが属するコンパクトカー/ハッチバックは、大変大きな市場です。新型フィットは、登録車の販売をけん引するエースとして育てたいと考えております」
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ホンダの国内車種において、軽自動車市場ではN-BOXがけん引していますが、登録車市場ではフィットや「フリード」、「ヴェゼル」が販売台数を底上げしており、軽自動車、コンパクト、ミニバン、SUVのそれぞれの市場ニーズに合わせた車種投入が重要だと前出の担当者は話しています。
そのなかで、登録車市場のもっとも重要なコンパクトカー/ハッチバックにおいて、フルモデルチェンジを果たして投入された新型フィットには、ホンダの「これから」が掛かっている重要なモデルです。
また、新型ヤリス以外にも2020年末にはノートが新しいe-POWERを搭載してフルモデルチェンジするという噂もあり、コンパクトカー市場の盛り上がりに期待せずにいられません。
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