自衛隊愛用の「1/2tトラック」は購入可能? みんなが憧れる夢のオフロード車
「73式トラック」ってどんなクルマ?
「73式小型トラック」は、自衛隊内では「パジェロ」と呼ばれていることからわかるとおり、ベース車は三菱の2代目「パジェロ」です。

初代の「73式小型トラック」は三菱自動車がライセンス生産していたジープを改良したものでしたが、排出ガス規制などに適応できなるなど旧式化が目立りつつあったため、1996年に2代目パジェロをベースとして採用されました。
1996年から採用された車両ですが、旧型車両の更新であるため「73式」の呼称が引き継がれ、制式名称は「73式小型トラック」となります。
駆動系には「パジェロ」と同じ「スーパーセレクト4WD」が採用されており、フルタイム4WDモードも備えているため、悪路の走破性は折り紙付きです。
しかし、先述のとおり、スクラップとして自衛隊車両を引き取った業者は、「車両としての再利用」はせず、リサイクルの処分を速やかに実施しなければなりません。
いい換えれば、「73式小型トラック」のシャシを切断などして鉄くずにしまえば、「車両としての再利用」はできず、鉄くずにしているため、その責務が果たされることになります。
このことから、中古の「73式トラック」を販売する業者は、切断されたシャシの代用として「パジェロ」のシャシーを用意し、ボディなどを移し替えていると考えられます。
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なお、アジア圏に放出された車両を逆輸入するという手段もあるようですが、輸送費だけでなく国内で走行できるように改造を施す必要などもあり、登録には時間もお金もかかるようです。
自衛隊が乗る憧れのオフロード車は、あくまでロマンとして思いを馳せ、市販の車種を自分好みにカスタムするのが良さそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。















