ハチロクvsシビックが熱かった! 国産1.6リッタースポーツ車5選
世界中のメーカーに影響を与えたテンロク車が登場
●いすゞ「ジェミニZZ」
1985年にいすゞは「ジェミニ」をフルモデルチェンジし、2代目として発売します。FRだった初代とはまったく異なるいすゞのオリジナルモデルで、同社初となるFF車です。
その後バリエーションを増やし、1988年3月には、DOHC搭載モデル「ジェミニZZ ハンドリングbyロータス」を追加します。ロータスとの技術提携は、当時ロータスがいすゞと同様にGM傘下にあったことで実現しました。
搭載されたエンジンは、新開発された1.6リッター直列4気筒DOHC「4XE1型」で、最高出力135馬力を発揮。
内装ではレカロ製シートやMOMO製3本スポークステアリングが奢られるなど、スポーツマインドあふれる装備となっていました。
●マツダ(ユーノス)「ロードスター」
1989年2月に、NA型初代マツダ(ユーノス)「ロードスター」が、アメリカのシカゴショーで発表されました(アメリカ名「ミアータ」)。
ロードスターは当時、絶滅危惧種となっていた英国製のライトウェイトオープンスポーツを手本に、「人馬一体」をコンセプトに開発された2シーターオープンスポーツです。
搭載されたエンジンは、同社の「ファミリア」用を流用した、1.6リッター直列4気筒DOHC「B6型」です。
最高出力120馬力を発揮し、フロントミッドシップに搭載。トランスミッションは当初、5速MTだけでしたが、のちに4速ATが追加されます。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーン式独立懸架に前後にスタビライザーを備え、ブレーキは4輪ディスクブレーキ(前ベンチレーテッド式)とされ、目新しさはありませんでしたが、FRスポーツとしての基本はしっかりと押さえていました。
決してパワフルなエンジンではありませんでしたが、軽量な車体とロードホールディングに優れたサスペンションによって、まさに人馬一体を実現。
初代ロードスターは日本のみならずアメリカでも大人気となり、その後、国内外のメーカーがオープン2シーターを次々と発売し、オープン2シーターの市場が再燃するきっかけとなりました。
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前述のとおり1.6リッターエンジン車は、過去にくらべて激減してしまいました。その理由として、日本の自動車税区分が1.5リッターで区切られていることと、モータースポーツにおいて1.6リッターエンジンの活躍の場が少なくなったことが挙げられます。
そうしたなか、トヨタから1.6リッターターボエンジンを搭載した「GRヤリス」が発表されました。かなり特殊なクルマですが、久しぶりの1.6リッターエンジンを搭載するスポーツモデルとあって、注目されています。
脇から入り込んだが以前乗っていた変態仕様のパルサーだろ?(笑)