同じ車なのになぜ違う? バブル期を彩った多グレードのクルマ3選

元祖ワゴンブームの火付け役も多数のグレードを展開!

●スバル「レガシィツーリングワゴン(初代)」

 スバル初代「レガシィ」には、セダンとワゴンの2タイプがラインナップされていました。「ツーリングワゴン」は、当時のワゴンブームの火付け役となり、ワゴンは商用車というイメージを変えたクルマともいわれます。

 バブル期に販売されていたのは初代モデルで1989年から1993年まで販売。排気量や駆動方式のほかにも、エンジンの馬力や走行性の違いによって、数多くのグレードがラインナップされていました。

 たとえば、排気量が2リッターのグレードでは、「2.0 VZ 4WD」が150馬力を発揮しますが、「2.0 GT 4WD」では200馬力を発揮。どちらもエンジンの形式は同じですが、「2.0 GT 4WD」ではターボチャージャーを装備することで、同じ排気量ながら25%の出力アップを実現しています。

足回りの装備によってもグレードが異なっていた初代「レガシィツーリングワゴン」
足回りの装備によってもグレードが異なっていた初代「レガシィツーリングワゴン」

 ほかにも、「2.0 ブライトン 4WD」と「2.0 ブライトンエアサス 4WD」といった、走行性能に直結する特殊なサスペンションを装備したグレードも存在しました。

 また、スバルでは走行性能を高めたトップグレードに、「STI」という名前を付けることがあり、初代レガシィツーリングワゴンにも「2.0 STi 4WD」というコンプリートカーがありました。その名前は、2019年に生産終了となった車種「WRX STI」にも受け継がれており、長い歴史を持っています。

※ ※ ※

 今回ピックアップしたクルマのほかにも、バブル期には多数のグレードを持つクルマが各社から販売されていました。

 現在では、ひとつの車種に複数のグレードが設定されることは少なくなりましたが、トヨタの新型「ヤリス」では、2WD車で11種類、4WD車で6種類が設定されています。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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