三菱がホンダ「N-BOX」に宣戦布告!? 新型「eKクロススペース」の持つ強みとは

eKスペース/eKクロススペースに設定される先進装備「マイパイロット」とは?

 車内の広さが特徴の軽スーパーハイトワゴンで重要な、内装・荷室の使い勝手はどのようになっているのでしょうか。

三菱新型「eKクロススペース」
三菱新型「eKクロススペース」

 eKスペース/eKクロススペースは、後席のスライド量が320mmでクラス最大となっています。

 これにより、大人4人でくつろぎながらドライブしたいときはシートを後端にして、また人を載せつつ荷物の積載量を増やしたいときはシートを前方にスライドさせるなど、多人数乗車時でも使い勝手の良い空間となっているのが特徴です。

 バックドアの寸法は開口高1080mm×開口幅1050mm、開口部地上高は約590mm(2WD車)です。

 一方、N-BOXは助手席が570mmスライドする助手席スーパースライドシート仕様を用意していることが内装の特徴として挙げられます。助手席を後端にすると運転席後ろに座る子どもの世話も楽におこなえるなど、新たな使い方ができるようになっています。なお、N-BOXの後席スライド量は190mmです。

 荷室が低床設計となっており、開口部地上高が約470mm(2WD車)となっている点も使い勝手を向上させています。バックドアの寸法が開口高1205mm×開口幅1120mmです(ベンチシート仕様・スーパースライドシート仕様の2WD車)

 次に、パワートレインと燃費性能を比較します。

 eKスペース/eKクロススペースのパワートレインは自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類で、全車ハイブリッドシステムを搭載しています。

 CVTとの組み合わせで、力強く滑らかな加速性能と優れた燃費性能を両立。自然吸気・2WD仕様のWLTCモード燃費は20.8km/Lです。

 一方、N-BOXは自然吸気エンジンとターボエンジンがそれぞれ用意されている点は共通しているものの、ハイブリッドシステムの設定が無い点が異なります。

 トランスミッションはCVTで、自然吸気・2WD仕様のカタログ燃費は21.8km/L(WLTCモード)と、eKスペース/eKクロススペースをやや上回ります。

 運転支援システムにおいては、どのような違いがあるのでしょうか。

 eKスペース/eKクロススペースは、衝突被害軽減ブレーキを含む運転支援システム「e-Assist」を全車標準装備。

 衝突被害軽減ブレーキは歩行者も検知するタイプとなっているほか、踏み間違い衝突防止アシストや車線逸脱警報システムなども装着されます。

 また、オプションとして設定がある高速道路の運転をアシストする「マイパイロット(MI-PILOT)」も特徴的な装備です。

 アダプティブクルーズコントロールと車線維持支援機能のふたつが機能し、アクセルペダルから足を離しても車間距離をキープするほか、ステアリング制御で車線中央を走る手助けをすることで、渋滞走行や長時間の巡航走行で感じていたストレスや疲労を軽減します。

 一方、N-BOXにはホンダが用意する運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備。

 歩行者のほか、横断中の自転車にも対応した衝突被害軽減ブレーキなど、10の先進装備が装着されます。

※ ※ ※

 eKスペース/eKクロススペースの車両価格(消費税込、以下同様)は、139万9200円から199万1000円です。そして、N-BOXは141万1300円から212万9600円に設定されています。

 両者のひと目でわかる違いとしては、N-BOXにはSUVテイストのモデルがなく、反対にeKスペース/eKクロススペースには「カスタム仕様」に相当するモデルがないことが挙げられますが、細かくみると外観以外にもさまざまな違いがあることがわかります。

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