三菱「eKクロススペース」は2020年3月19日に発売されるSUVテイストを取り入れた軽スーパーハイトワゴンです。同社のSUVミニバン「デリカD:5」とも共通する三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、軽規格でありながらタフな世界観を表現しています。

　そんななか近年の軽自動車は安全装備や快適装備が充実していることから、かつてより価格が上昇傾向にあるといわれています。では、最新の軽自動車であるeKクロススペースにオプションをフル装備すると、いくらになるのでしょうか。

　eKクロススペースの価格帯（消費税込）は、165万5500円から199万1000円です。全車にハイブリッドシステムが搭載され、そのうえ最上級仕様である「T」グレードはターボも装着されることから、車両価格は全体的に高くなっています。

　今回は、最上級グレードであるTの4WD仕様にメーカーオプションを可能なだけ装着していきます。

　なお、eKクロススペースの関連車種として、SUVテイストではない独自のデザインが与えられた「eKスペース」があります。eKスペースも同じく全車にハイブリッドシステムが採用され、価格帯は139万9200円から176万7700円です。

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　eKクロススペースには複数のメーカーオプションが設定されていますが、ほかの軽自動車ではあまり見られない特徴的な装備として高速道路同一車線運転支援技術の「マイパイロット（MI-PILOT）」が挙げられます。

　この装備は、アダプティブクルーズコントロールと車線維持支援機能のふたつが機能することで、高速道路の運転でドライバーをアシスト。

　アクセルペダルから足を離しても車間距離をキープするほか、ステアリング制御で車線中央を走る手助けをすることで、渋滞走行や長時間の巡航走行で感じていたストレスや疲労を軽減します。

「先進快適パッケージ」というパッケージメーカーオプションとして設定され、価格は7万1500円です。

　また、プラズマクラスター付のリアサーキュレーターも、広い室内が特徴のeKクロススペースにおいては重要なオプション装備です。

　ただ空気を循環させるだけでなく、空気浄化や脱臭、静電気除去などの効果を持つプラズマクラスターが備わっており、車内の清潔さを保ちます。

　リアサーキュレーターはパッケージメーカーオプションの「セパレートシートパッケージ」（6万500円）か「後席パッケージ」（4万4000円）のいずれかを選択することで装備されますが、今回はセパレートシートパッケージを選択します。

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　前出のオプション2点を含め、今回メーカーオプションをフル装備した結果、選択したのは全部で8点です。ディーラーオプションとして定番のETC車載器とフロアマットを装備すると、装着するオプション品は次のようになります。

●メーカーオプション（総額：52万2500円）

・有償色：オリーブグリーンメタリック／ホワイトソリッド（8万2500円）

・ルーフレール（2万7500円）

・運転席側ハンズフリーオートスライドドア（5万5000円）

・アダプティブLEDヘッドライト[ALH] 光軸自動調整機能付（7万7000円）

・セパレートシートパッケージ（6万500円）

・プレミアムインテリアパッケージ（5万5000円）

・先進快適パッケージ（7万1500円）

・先進安全パッケージ（9万3500円）

●ディーラーオプション（総額：4万5782円）

・ETC車載器（2万4530円）

・フロアマット スタンダード（2万1252円）

　以上の装備を選択したeKクロススペースのTグレード・4WD仕様の車両価格は、255万9282円となりました。

　軽自動車で250万円オーバーとなると高額に感じる人もいるかもしれませんが、マイパイロットに代表される先進装備を装着していることも考えると、それほど高くないといえるでしょう。