新型「ハスラー」は女子ウケ抜群!? 数ある要素で「色」に力を入れた理由
スズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」がフルモデルチェンジしました。初代モデルで好評だった豊富なボディカラーは、新型モデルにも継承。新型ハスラーにマッチするカラーが用意されましたが、なぜ個性的なボディカラーをラインナップするのでしょうか。
新型「ハスラー」なぜボディカラーが豊富?
新車販売の約4割を占めるまで成長した軽自動車カテゴリですが、セカンドカーとしてだけではなく、ファーストカーとして利用されることも多くなりました。
そのため、これまでの軽自動車ユーザーは、燃費や価格を重視する傾向がありましたが、昨今ではスタイルを重視するユーザーが増えているといいます。
なかでもボディカラーは、スタイルを構成する要素のひとつとして、人気や売り上げを左右するほどの大きな影響があるというのです。それは一体どういうことなのでしょうか。
2014年に初代モデルが登場したスズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」は、色とりどりのボディカラーを取り揃え、ヒットモデルとなります。
新型ハスラーにおいても、個性的なカラーバリエーションをラインナップするとともに、斬新な2トーンカラーが登場しました。
新型ハスラーの商品開発を担当する、スズキ株式会社 四輪商品・原価企画部の高橋修司氏は次のようにいいます。
「先代ハスラーは、ボディカラーの豊富さが話題となりましたが、新型ハスラーでも新色を追加し、2トーンルーフは新しいデザインを採用しました。
新色の『バーミリオンオレンジ ガンメタリック2トーン』は、アウトドアアイテムからヒントを得たボディカラーです。アウトドアアイテムでもオレンジが人気ということで、新型ハスラーにも取り入れています。先代モデルにもオレンジはありましたが、新型ハスラーではひと味違った色になりました。
もうひとつの新色である『デニムブルーメタリック』は、東京モーターショー2020でコンセプトモデルを展示したとき、女性からの支持が圧倒的に高かった色です。落ち着きがありつつ、個性を表現できる色ということで、男女ともに受け入れられると思います」
老若男女に関わらず幅広い層に人気があるハスラーですが、先代モデルの購入者は、女性が6割、男性が4割と、女性の購入者が多い傾向がありました。これはほかの軽自動車ではあまり見られない傾向だといいます。
一見、男性ユーザーが多いように思えるハスラーですが、女性に受けている要因は、豊富なボディカラーにあるようです。
女性はクルマを選ぶときにボディカラーの細かい違いを重視する傾向があるとされており、たとえば「赤」でも、ワインレッド系なのか朱色系なのかといった少しの色の違いで、購入するかしないかが決まってくるといわれています。
そのため、女性ウケするボディカラーをそろえることが重要とされ、新型ハスラーはボディカラーの開発にもこだわったといいます。
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先代ハスラーでもっとも人気があったボディカラーは深い緑色でした。どちらかというと男性が選びそうなイメージですが、可愛いフォルムに渋い色が、女性の好みを捉えていたようです。
ハスラーが豊富なカラーをそろえる理由は、ボディカラーを選ぶ楽しさに加え、クルマのボディカラーで毎日を楽しくしようという狙いもあるといいます。
普段使いから週末のレジャーに使える軽自動車だからこそ、外出時の相棒として愛着をもってもらいたいという想いが込められているのです。
カラーバリエーションは頑張ってるけど、肝心のデザインは初代より「可愛くない」ですよ。
可愛さでハスラーを選んでいた人達は、現行のハスラーを選ばないでしょう。