寒くない地域で「寒冷地仕様」必要? 全車標準装備の車がある理由とは
ウインタースポーツを楽しむ人は寒冷地仕様のクルマがオススメ
寒冷地仕様が標準ではなくオプション設定の車種を購入する際、どのような基準で選べばいいのでしょうか。
ひとつの基準としては、住んでいる地域で冬になると日常的に雪が積もるかどうかで判断すると良いでしょう。
また非降雪地域に住んでいても、スキーやスノーボードといったウインタースポーツを楽しむという人は、降雪地域に行く機会が多くなるため寒冷地仕様を選択することをオススメします。
トヨタ「アクア」や日産「ノート e-POWER」といった一部のハイブリッドモデルは、通常のエンジン車と同じくエンジンの排熱を暖房に回していますが、そうなると常にエンジンを動かすことになるため、暖房を使う時期に燃費が悪化してしまいます。
寒冷地仕様は、バッテリーを動力源とするPTC(自己温度制御システム)ヒーターが追加され、エンジンの熱に頼らずとも暖が取れるようになるので、燃費を気にする人も寒冷地仕様を選んだ方がいい場合もあります。
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最近のクルマは、寒冷地仕様でないからといって寒冷地で致命的なトラブルが発生するということはありません。しかし、寒冷地仕様を選ぶことで信頼性や快適性がアップするというのも事実です。
車種にもよりますが、寒冷地仕様のオプション価格はそこまで高価ではないため、四季のある日本ではプラスしておいても損はないといえるでしょう。
強いてデメリットを挙げるとすれば、標準装備されるものが強化品になるため、万が一の故障などで交換する際に、部品代が若干高くなってしてしまう可能性があるということです。
しかし、一部のメーカーでは寒冷地仕様が標準装備となるほどですから、金額についてはほとんど問題ないといってもいいかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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