歴代オーナーの評価はいかに? 「フィット」オーナーが語る新型フィットの魅力
新型フィットは数値に表れない部分が進化
ホンダは、新型フィットでは数値だけを追求することなく、乗ったすべての人が心地よいと感じることを目指しているといいます。
たとえば、シートの座り心地などもそのひとつで、決してスペックには現れませんが、誰もが良し悪しを感じる部分をブラッシュアップしています。
2代目フィット(1.3G)に乗るAさん(男性)は、新型フィットの感想を次のように話します。
「これまでのフィットは、燃費や広さ、使い勝手など、効率を優先していたと思います。でも、そういう部分は2代目であらかた完成してしまって、あとは重箱の隅をつつくようなレベルでの変更だったかと思います。
でも、新型フィットはそうではなく、数値では表せない部分で良いクルマになっているようなので、それがすごく魅力的だなと思います。
2代目フィットの純正ナビ(インターナビ)は、通信を利用して地図データの更新やほかのホンダ車の位置情報から渋滞を検知するということに驚かされましたが、新型フィットに搭載される『Honda CONNECT』にも期待しています。
通信を利用した遠隔操作でエアコンをオンにできると、暑い夏には本当に有難い機能です」
先進機能について、3代目フィット(ハイブリッドL Honda SENSING)を所有するHさん(男性)は次のようにいいます。
「新型フィットで羨ましいのが、安全運転支援システム『Honda SENSING』の進化で、なかでもアダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能がついたことです。3代目フィットでは30km/h以下の追従は対応していなくて、それがちょっと不満でした。
不満といえば、3代目フィットのカラー表示のメーターパネルが細々としていてちょっと見づらいことなのですが、新型フィットはシンプルで見やすそうだと思いました。
あと、駆動用と発電用のモーターが別々になった新しいハイブリッドシステムも良さそうですね。
私が乗っている3代目フィットのハイブリッドは、相当神経質にアクセルワークをしないとカタログ燃費並みの低燃費は実現できませんが、新型フィットの燃費はどれくらいになるのか気になります。
その辺の情報が出たら、最初の車検を迎えるタイミングで、新型フィットへの買い替えを検討しようと思います」
※ ※ ※
今回の調査で興味深いのが、新型フィットのユーティリティについて気にかけている人がいなかったことです。
これは、荷室やシートアレンジなどの使い勝手については、すでに完成の域に達していたということだといえます。
歴代フィットはどのモデルも出来が良く、不満の少ないクルマです。それだけに、数少ないちょっとした不満が、新型フィットでどう改善されているのかという点について、歴代オーナーは気になっているようでした。
初代の1300は小排気量とCVTの組み合わせの手本のような車だったけどな、ごく普通の2バルブエンジンでも行程を多くとることで仕事の出来ることを立証した車だったな。
馬力が全てのような記事を連発している車のニュースも学ぶべきだろ