ホンダ新型「シビックタイプR」FF最速奪還の準備整う!? 今夏発売の新型どう進化?
運転支援システム「ホンダセンシング」搭載で安全性も向上
窓越しにインテリアを見ると、ステアリングとシフトブーツがアルカンターラに変更されています。アルカンターラのステアリングは革巻きよりも滑りにくいため、より正確な操作が可能になるはずです。
さらにシフトノブはより操作しやすいように丸型から専用形状に変更されています。どちらもドライバーが常に手に触れる部分だけあり、実際に使用したときの感触の違いは気になるところです。
また、ステアリングスイッチとウィンドウのセンサーからわかるように、ホンダセンシングが追加されているのもポイントでしょう。筆者はこれまで国産スポーツモデルの安全支援デバイス採用率の低さが気になっていましたが、これは嬉しい変更です。
新型シビックタイプRを舐めるようにチェックしていると、開発責任者(LPL)の柿沼秀樹氏に話を聞くことができました。「見えない進化に関しては追々」といいながらも、次のようにコメントしています。
「出力やトルクを上げることだけがパワーアップではなく、エンジンのポテンシャルをより引き出すことが重要です。そのひとつの答えが冷却性能の向上でした。
シビックタイプRの改良は、機能が進化していかなければいけない必然性があります。走る、曲がる、止まるがさらに進化するので、ご期待ください」
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シビックとシビックハッチバックについては、2020年1月23日より発売されますが、シビックタイプRの発売は2020年夏の予定となります。
気になるのはメガーヌR.S.とのFF最速争いです。ウワサでは、より走りに特化したカーボンパーツ採用の軽量バージョン仕様の存在も聞こえてきているので、シビックタイプRが王座を奪還する準備は着々と進められていると考えていいかもしません。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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