マフラー交換は効果ある!? リアスポは? 人気の車パーツ5選

クルマにはさまざまな後付パーツがあり、装着も楽しみのひとつです。速く走れるなどの効果を期待して装着することが多いですが、本当に効果はあるのでしょうか。そこで、人気があるパーツ5種類を例にして、効果の有無を紹介します。

クルマのチューニングパーツ、メリット・デメリットは?

 2020年1月10日から12日まで、千葉県の幕張メッセで「東京オートサロン2020」が開催されました。

チューニングカーは見るだけでも楽しいが、バランスが大事
チューニングカーは見るだけでも楽しいが、バランスが大事

 東京オートサロンはチューニングカーやドレスアップカーの祭典ですが、そうしたクルマを仕立てるのに必要なのが、後付のパーツです。

 現在ではカー用品店やネットショップで、さまざまなパーツが売っていますが、とくにチューニングパーツの場合は、本当に効果があるのでしょうか。

 そこで、人気があるパーツ5種類を例にして、取り付けた場合のメリットとデメリットを紹介します。

●車高調

機能的な車高調はサスペンションチューンに欠かせない存在
機能的な車高調はサスペンションチューンに欠かせない存在

 車高調(しゃこちょう)と呼ばれる「車高調整式サスペンション」は、サスペンションスプリングが接触するシートの位置を上下に移動させ、車高やスプリングの初期荷重(プリロード)を調整することで、文字どおり車高を調整できるサスペンションパーツです。

 元々はレース用に開発され、ウエットやドライといったコース状況で車高を調整したり、4つのタイヤへの荷重を調整するためのものでした。

 また、キャンバー角(タイヤと路面の接地角度)を調整するアッパーマウントも付帯していれば、サスペンションのアライメントも大きく調整できます。

 一方で、見た目重視で車高を下げることを目的として装着したり、極端にタイヤを斜めにするネガティブキャンバー角を付けた「鬼キャン」と呼ばれるモディファイのために使われるケースもあります。

 しかし、車高が極端に低いとドライブシャフトやサスペンションアームに負担がかかり、寿命を縮めることにもなりかねません。

 さらに、タイヤの偏摩耗や、あまりにも硬いスプリングであったり、サスペンションのストロークが短いと、乗り心地の悪化も懸念されます。

 車高調は、真剣にサーキットでのタイムアップを狙うためには有効ですが、セッティングには多くのノウハウが必要であり、ドライバーのスキルによっても変わりますから、そこまでを突き詰めるのであれば「効果あり」といえます。

 なお、車高調は比較的高価なパーツなので、ドレスアップのために少し車高を落としたいといった場合は、ローダウン・スプリングに変更する手法もあります。

●エアロパーツ

大型スポイラーは効果はあるが公道では無用か!?
大型スポイラーは効果はあるが公道では無用か!?

 エアロパーツといってもさまざまなものがありますが、高速走行で車体を地面に押さえつける「ダウンフォース」が得られるフロントスポイラーやリアスポイラーは「効果あり」です。

 しかし、その効果が得られるのは日本の公道における法定速度以上の領域であり、法定速度の範囲では恩恵を受けることはほとんどありません。

 また、スーパーGTのレース車両に取り付けられている、いわゆる「GTウイング」は、きちんと装着すれば確実にリアのダウンフォースを稼ぐことが可能ですが、フロントタイヤとリアタイヤの接地荷重があまりにも違うと、コーナーリング中の挙動が不安定になるケースもあります。

 フロントのダウンフォースだけを向上させた場合も同様ですので、装着するのであれば前後の空力バランスが重要になるのです。

 もうひとつ懸念されるのが、ダウンフォースが得られる代償として空気抵抗も増えるので、燃費の悪化も起こりえます。

 なお、取り付けの際には走行中に外れないような構造とすることや、保安基準の突起物の規制に合致するなど十分に検討する必要があります。

●タイヤのインチアップ

ドレスアップの手法でもっとも一般的なのがタイヤのインチアップ
ドレスアップの手法でもっとも一般的なのがタイヤのインチアップ

 いわゆるインチアップとはホイールサイズをアップし、タイヤをロープロファイル(低偏平率)することですが、乗り心地は確実に悪化します。

 その点については「効果なし」というよりも「悪化」です。タイヤが薄くなればサイドウォール部分の強度が高くなりますので、タイヤ自身が吸収していた路面からの振動をシャシに伝えてしまいます。よって、乗り心地を犠牲にしたくない人は、タイヤのインチアップは避けたほうが無難です。

 一方で、ダイレクトなステアリングレスポンスやコントロール性を重視する人には「効果あり」となります。タイヤのインチアップ時には、ほとんどの場合はタイヤのワイド化もおこなわれるので、コーナリング時のフィーリングはかなり変化するでしょう。

 しかし、自動車メーカーは標準装着のタイヤを基準に、サスペンションやステアリング関連のセッティングをを決定していますので、グリップ力が上がってもハンドリングが良くなるとは限りません。

 また、同様にブレーキの制動力とのバランスが崩れることもあるので、パッドの変更も考慮した方が良いでしょう。

【画像】パーツ装着!効果のほどは?(17枚)

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