マフラー交換は効果ある!? リアスポは? 人気の車パーツ5選

体感できるチューニングパーツながら、デメリットも大きいパーツとは?

●マフラー

近年はパワーアップだけでなく軽量化にも効果があるマフラー交換
近年はパワーアップだけでなく軽量化にも効果があるマフラー交換

 1980年代から1990年代のターボエンジン車であれば、マフラーに換えると簡単に20%から30%のパワーアップが可能でした。

 しかし、代償として過給圧が上がり過ぎるため、過給圧を制御するリリーフバルブの損傷や、コンピューターが想定していない吸入空気量となり、燃料の噴射量が足りずに空燃比が薄くなったことで異常燃焼を起こし、エンジン内部の損傷を招くことがありました。

 現在、一般に市販されているマフラーは、純正の触媒は装着したままリアピースのみを交換するタイプが主流となっていますので、大きくパワーアップすることはあまり期待できませんが、エンジンの故障を招くことも滅多にありません。

 音量は規制範囲内に収められていれば合法ですが、マフラーは経年変化しますので、数年後の車検では音量規制にひっかかってしまい、再度交換に出費を強いられることもあり得ます。

 スポーツマフラーが奏でる音は、クルマ好きであれば魅力的に感じられますから、自身のドライビングプレジャーを高められる点では「効果あり」ではないでしょうか。

 ただし、近年のクルマのなかには(とくに輸入車)、マフラー交換が原因でエンジンチェックランプが点灯してしまうモデルもあるので、注意が必要です。

 また、クルマの年式によっては、マフラー出口の形状も法規制がありますから、確認のうえ装着を検討しましょう。

●軽量フライホイール

体感できるチューニングとして古くから存在する軽量フライホイール(画像中央の円盤がフライホイール)
体感できるチューニングとして古くから存在する軽量フライホイール(画像中央の円盤がフライホイール)

 フライホイールは日本語で「弾み車(はずみぐるま)」と呼ばれ、慣性モーメントを利用してエンジンの回転を安定させるために必要な円盤状のパーツです。

 鉄鋼製でエンジンのクランクシャフト後端に取り付けられており、エンジンの排気量、気筒数などによってフライホイールの重量が決まります。

 MT車の場合、シフトダウンの際にアクセルを右足のかかとで少し踏んで回転を合わせる「ヒールアンドトゥ」というテクニックがありますが、このフライホイールの重量が重いとスロットルレスポンスが悪化し、素早いシフトダウンに影響してしまうことがあります。

 それを解消するために、スロットルレスポンスを向上させるアイテムが「軽量フライホイール」です。

 かつては純正のフライホイールを旋盤で削って製作していたこともありましたが、強度不足で破損の危険性もあり、1980年代からはクロムモリブデン鋼などの素材で製作されたものが主流となりました。

 軽量フライホイールを装着してもパワーは上がりませんが、アクセル操作に即応するエンジンレスポンスは気持ちの良いもので、スポーツドライブ好きなMT車オーナーであれば「効果あり」です。

 また、エンジン部品でkg単位の軽量化ができるという数少ないパーツでもあります。

 しかし、デメリットもあり、発進時や停止時にエンストしたり、トランスミッションのギアが発する騒音が大きくなり、最悪はギアやベアリングの破損の原因にもなります。

 本来はレーシングカー用の物ですから、街乗りではデメリットの方が多くなってしまうかもしれません。

※ ※ ※

 クルマのチューニングやドレスアップは、一度経験すると楽しいものです。とくにパーツを交換して効果が体感できると、病みつきになってしまうでしょう。

 しかし、クルマの性能はさまざまな要素が高度にバランスすることで成り立っていますから、チューニングによって一部の性能が向上したら、それに起因するクルマへの影響は間違いなくあります。

 チューニングやドレスアップは、バランスを見極めておこなうことが大事です。

【画像】パーツ装着!効果のほどは?(17枚)

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