世界限定999台が幻に終わったモデル!? ユニークすぎるSUV5選

現在、SUVは世界的に販売が好調ですが、多くのモデルは4ドアにバックドアが付いているタイプです。しかし、かつては2ドアのモデルや、趣味性が重視されたモデルもありました。そこで、いまでは珍しいタイプのSUVを5車種ピックアップして紹介します。

超ユニークなボディのSUVたち

 アメリカでピックアップトラックの荷台にFRP製のキャノピーを載せて、ワゴンのようなルックスにしたことが起源とされるSUV(Sport Utility Vehicle)。

初期のSUVにはユニークなモデルがあった!?
初期のSUVにはユニークなモデルがあった!?

 近年は日常での使い勝手が良い乗用車ベースの「クロスオーバーSUV」が増え、人気カテゴリーになっています。

 現在、販売中のSUVは4ドアにリアハッチがあるタイプが主流で、ステーションワゴンのような使い勝手の良さが魅力ですが、なかには2ドア車(リアハッチを除いたドア、以下同様)や趣味性が重視されたモデルもありました。

 そこで、いまでは珍しいタイプのSUVを5車種ピックアップして紹介します。

●ランドローバー「レンジローバーSVクーペ」

エグゼクティブ向けSUVのはずだった「レンジローバーSVクーペ」
エグゼクティブ向けSUVのはずだった「レンジローバーSVクーペ」

 ランドローバーは「ジュネーブモーターショー2018」で、世界初のフルサイズ・ラグジュアリー2ドアSUVの「レンジローバーSVクーペ」を、世界限定999台で販売すると発表しました。

 ベースとなったレンジローバーに対してボディパネルの多くを新作して2ドア化し、巨大なドアは電動クローズ機構を採用しています。

 外観デザインの特徴は、すべてのピラーをブラックにすることで「フローティングルーフ」とし、レンジローバーのイメージを踏襲しながらも、低くリアに向かってなだらかに傾斜するルーフラインが、クーペとしての美しさを演出。

 内装では前席と後席が異なる色で、明るい色と落ち着いた色で配色した4種類の2トーンカラーが用意されました。また、ハンドルやセンターコンソールなどに本木目を採用するなど、高度なクラフトマンシップによって豪華さを強調しています。

 エンジンは最高出力565馬力を発揮する5リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンを搭載し、0-100km/h加速は5.3秒、最高速度は266km/hとされ、8速ATと組み合わされた4WDシステムを採用。

 そして、製作は顧客のリクエストから特別な1台を生み出す部門である、「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」が、手作業で生産することになるはずでした。

 しかし、2019年の始め、この超豪華な2ドアSUVクーペは1台も販売されることなく計画を中止したと発表され、幻のモデルとなってしまいます。

●日産「ムラーノ クロスカブリオレ」

SUVながらオープンカーという稀有なモデルだった「ムラーノ クロスカブリオレ」
SUVながらオープンカーという稀有なモデルだった「ムラーノ クロスカブリオレ」

 すでに日本では販売が終了している日産の大型SUV「ムラーノ」ですが、北米では現在も継続して販売されています。

 そのムラーノの派生車として登場したのが「ムラーノ クロスカブリオレ」です。ベースは2015年まで日本で販売されていた2代目ムラーノで、2011年から北米で販売されました。

 構造は屋根を撤去して電動の幌を装着し、サイドパネルを2ドア化してハッチバックをトランクに作り変えています。乗車定員は4名で、当時としてはジープ「ラングラー」以外では非常に珍しい、開放感あふれるオープンSUVに仕立てられていました。

 少量ですが日本に並行輸入されおり、また、日産本社ギャラリーにも展示していたこともあったので、実車を見たという人も多いでしょう。

 なお、アメリカでは現行の3代目ムラーノ発売とともに、ムラーノ クロスカブリオレは廃止されてしまいました。なお、ランドローバーが同様にSUVのオープンカー「レンジローバーイヴォーク コンバーチブル」を製作し、日本でも正規輸入されていました。

●トヨタ「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」

日本ではありえないほどユニークなスタイルの「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」
日本ではありえないほどユニークなスタイルの「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」

 1954年に登場した「ランドクルーザー」は高い悪路走破性と耐久性が評価され、現在も世界的に人気があるクロスカントリー4WD車です。

 現在販売中のランドクルーザーは、いくつかのタイプに分かれ、なかでもハイテクな装備を極力採用せず、真のオフロードカーとして世界各国で愛されているのが70系といわれる「ランドクルーザー70」です。

 このランドクルーザー70の主な輸出先としてオーストラリアや中東、アフリカがありますが、仕向け先地域ごとにさまざまな仕様が存在しています。

 ボディタイプのバリエーションも多く、日本でもワゴン(商用車登録)とピックアップトラック(ダブルキャブ)が2014年に期間限定で販売されましたが、とくにユニークなのが「トゥループキャリア」というモデルです。

 トゥループキャリアは元々、兵士を運ぶクルマの意味で、ドア自体は2ドアとし、リア部分には乗り合いバスのような横向きシートが向かい合わせで装備され、バックドアは観音開きになっています。

 なお、オーストラリア仕様では2人乗り、もしくは5人乗りとなっており、荷台はさまざまなアレンジができる仕様となっています。

【画像】いま見るとカッコイイ! 超ユニークなSUVをチェック(21枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー