冬の高速道で多発する雪爆弾被害? 雪乗せ車の後ろが超危険な理由
雪が原因となる事故が増加! どのようなことに注意すべき?
毎年、雪が原因となる事故が発生しますが、降雪時にクルマを走行するときには、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
冬の北海道を例にとると、雪が原因となる交通事故でもっとも多いのは、スリップ事故で909件と圧倒的です。その次に多いのが視界不良で146件、わだちによる事故が46件となっています(平成29年度・北海道警察本部交通企画課による「冬型交通事故の実態」より)。
北海道などの降雪地帯では吹雪も多く、あっという間に道路上が雪で覆われてしまうこともあります。また、雪が降ったあと踏まれて圧縮され、夜の放射冷却で路面が凍結し、スリップしやすい路面状況になっている結果、スリップ事故が増えるとされています。
高速道路上に雪が積もると、事故防止のために除雪作業をするクルマを見かけることがあります。その場合はどのようなことに注意したらよいのでしょうか。
ネクスコ東日本の東北支社の吉田氏は次のようにいいます。
「当社においては、道路に積もった雪を取り除く除雪作業のほか、道路が凍結しないように凍結防止剤を散布する作業をおこなうことがあります。
これらの作業は時速50km以下の低速走行でおこなわれますので、作業車両に衝突しないよう車間距離を十分とって、安全な走行をお願いします」
なお、ネクスコ東日本の東北支社エリアでは、作業時のクルマは追い越し禁止となっています。これは一般車両の安全確保はもちろんのこと、作業前方の路面状況が悪いためとされています。
ただし、北海道地区においては、凍結防止剤の散布作業中は追い越し禁止になっていません。追い越す場合は、凍結防止剤がクルマにかかる恐れがあるので、十分注意する必要があるとされています。
エリアによって異なることがあるので、出かける前にネクスコ東日本のウェブサイトなどでチェックしておきたいところです。
また、凍結防止剤は路面の凍結を防ぐ一方、使用されているのは塩化ナトリウムなので、そのまま放置しておくとクルマのサビを発生させる原因にもなります。
雪の多い高速道路を走行したあとは、下まわりを中心に十分汚れを落とすとよいでしょう。
高速道路上に一般乗用車の屋根の雪程度で危険を感じることはほぼほぼありません。むしろ、大型トラックのタイヤハウス内のカッチカチに凍った塊の方が真剣に危ない。乗用車の屋根の雪が危ないなんて笑えました。