最高速度300キロは本当だった!? 大ブームとなったスーパーカー5選

息を呑むほど美しいスーパーカーとは!?

●ランボルギーニ「ミウラP400S」

美しすぎるデザインのスーパーカー「ミウラP400S」
美しすぎるデザインのスーパーカー「ミウラP400S」

 ランボルギーニはカウンタック登場以前にも、数多くのスポーツカーを製造していましたが、1967年に発売された「ミウラ」は、同社のなかでもひと際美しいスーパーカーです。

 ミウラにはいくつかのバリエーションがありますが、なかでも「ミウラP400S」は初期の美しさとハイパフォーマンスを持ったモデルとして評されています。

 ミウラP400Sのボディサイズは全長4360mm×全幅1780mm×全高1080mmと、現代のクルマと比較すると、かなりコンパクトです。エンジンは370馬力を発揮する3.9リッターV型12気筒で、これをリアミッドシップに横置きに搭載しています。

 ミウラの生産は1967年から1973年までで765台を生産し、そのうちミウラP400Sの生産はわずか140台です。その希少性から、完璧にレストアされた車両は、オークションでは3億円以上の値をつけることもあるようです。

●デ・トマソ「パンテーラ」

見た目も音もは迫力満点だった「パンテーラ」
見た目も音もは迫力満点だった「パンテーラ」

 フェラーリとランボルギーニがあまりにも人気があったため、その影に隠れてしまった感があるのがデ・トマソです。

 しかし、後述しますが、ある意味、日本ではかなりデ・トマソという名は浸透しているのではないでしょうか。

 デ・トマソはイタリアのメーカーで、なかでもスーパーカーとして知られているのが、1971年に登場した「パンテーラ」です。パンテーラの特徴は、力強さがみなぎるデザインと、リアミッドシップに搭載されたエンジンにあります。

 パンテーラのエンジンはアメリカのフォード製5.8リッターV型8気筒OHVを搭載。フェラーリとランボルギーニがV型12気筒DOHCエンジンを有していたのに対し、スペック的に劣っていたのは否めませんが、その分、安価な価格が設定されていたといいます。

 また、排気音も甲高い12気筒にくらべて、アメリカンV8の腹に響く低音を奏で、見た目の力強さにマッチしていました。

 シャシとボディはイタリアで作られ、伊米合作のパンテーラは1992年まで作られたロングセラーなスーパーカーです。

 なお、デ・トマソは1984年にダイハツから発売された「シャレード デ・トマソターボ」として、日本にその名を知らしめます。

 シャレード デ・トマソターボはダイハツとデ・トマソの提携により誕生。外装やホイール、タイヤなどがデ・トマソの監修によるものです。

※ ※ ※

 今回、紹介したスーパーカーは、現在は常軌を逸した価格に高騰してしまいました。ひと昔前は、スーパーカーブームのころに憧れて、大人になってから頑張って働いて手に入れたという人もいましたが、いまでは庶民が手に入れることは、まず不可能です。

 スーパーカーが投機の対象となってしまったことは残念ですが、その反面、後世に残るべきクルマとして、丁寧に扱われるのは良いことなのかもしれません。

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2件のコメント

  1. 当時のドルとリラのレートだとイタリアでV12製作するよりフォードV8のが高かったそうですよ。
    実際に走らせて速かったのはパンテーラだったそうですし。
    俺の世代だとゲーリー・光永パンテーラが有名ですしね。

  2. マセラティ・ボーラを忘れないで。
    (たぶん)最高速の実測では当時 最も速かったと記憶してます。
    コンディションが他の車より安定していたのではないかな。
    それほど多気筒のキャブは調整が大変だったのです。

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