恐怖!見た目ではわからない凍結路面「ブラックアイスバーン」とは
冬にドライブするときには、ほかの季節とは違う注意が必要です。晴天のときでも、気温が氷点下になれば路面は凍り、スリップしやすくなることもあります。天気や気温によってさまざまに変化する路面ですが、そんな路面のなかでも「ブラックアイスバーン」と呼ばれる状態が危険だといわれています。ブラックアイスバーンとはどんなものなのでしょうか。
濡れた路面と間違えやすい 凍った路面のブラックアイスバーン
ウインターシーズン真っただ中のこの時期、北海道や東北地方、上信越、そして山陰地方などの地域だけでなく、東京や名古屋、大阪などの大都市圏に住むドライバーも、突然の降雪には気をつけたいものです。
春/夏/秋のシーズンには、基本的には晴れていればドライ路面、雨が降っていればウエット路面になります。
冬季はそれだけではなく、雪が降ればスノー路面、交通量のある道路に雪が降り続けば圧雪路面、雨が降ったり路肩の雪が解ければウエット路面、解けた路面の水が凍ればアイス路面、そして凍った路面の雪が解ければシャーベット路面と、気温や天候、標高や場所、時間、日なたか日陰かによっても路面状況はさまざまに変化します。
路面が凍っている状態を、日本では一般的に「アイスバーン」と呼びます。アイスバーンとはドイツ語で「スケートリンク」のことで、その名のとおり路面が凍結してツルツルの状態のことをいいます。アイスバーンは、路面上にある水分が、気温が氷点下になって凍ることで作られます。
アイスバーンにはいくつか種類があります。
札幌や旭川など、降雪地域の大都市にある交差点にできやすいのは「ミラーバーン」と呼ばれます。
スタッドレスタイヤを履いたクルマが交差点の信号で停止/発進する際、路面の雪がタイヤによって磨かれ、わずかに解けます。また信号待ちの際には、エンジンの熱や排気熱などクルマ下部の熱によって雪が解けます。
こうして解けた水が氷点下になることで凍結、さらにクルマの制動/発進により鏡面圧雪され、歩くこともままならないミラーバーンが作られます。
交通量が多めの道にできやすいのは「圧雪アイスバーン」と呼ばれます。降り積もった雪の上を車両が通行することで、クルマの重みで雪が圧縮、氷になった路面のことをいいます。
そしてもうひとつが「ブラックアイスバーン」です。ブラックアイスバーンの怖いところは、一見するとウエット路面のように黒く濡れた感じに見えるのに、じつは凍結しているというところです。
ブラックアイスバーンは、トンネル出入り口や吹きさらしの橋の上などのほか、降雪地域の都会の交差点などでもできます。
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