【道路脇に注意!】車の脱輪トラブルどう防ぐ? はまった時の対処法はあるのか
帰省や旅行が増える年末年始には、慣れない道や雪道などが原因で、クルマが脱輪してしまうトラブルが懸念されます。昨年(2018年)の年末年始も、「落輪・落込」によるJAFへの出動要請が4939件もあるほど、頻発するトラブルです。タイヤの脱輪トラブルを防止する方法や、万が一脱輪したときの対処法はどのようなものがあるのでしょうか。
年末年始に注意! 意外と多いタイヤの脱輪トラブルを防ぐには
年末年始には、帰省や旅行などで普段運転しない道を走行する機会も増えます。しかし慣れない道では、側溝の存在などに気づかずタイヤが脱輪するなど、思わぬトラブルに見舞われることもあります。
JAFが公表するデータによると、2018年の年末年始(12月29日から翌2019年1月6日)には「落輪・落込」による出動要請が4939件もあり、出動理由の4位を記録したといいます。脱輪トラブルを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
普段運転しない道では、道路脇の状態や路面状況を把握しきれない場合もあり、トラブルに見舞われるケースも多いと推測されます。トラブルにはどのようなケースがあるのか、検証します。
まず、道が狭いことが原因で側溝に脱輪することが考えられます。
整備された道の多い都市部と違い、とくに山道などは道幅が狭いうえに蓋のない側溝などが設けられているケースもあることから、すれ違いやコーナーでタイヤが落輪してしまい、側溝にはまってしまうことがあります。
また、冬に一番多いと思われるケースが、雪道やアイスバーンでスリップしたことで起きてしまう脱輪などのトラブルです。
途中まではノーマルタイヤで問題なかったのに、突然出現した雪道やアイスバーンによって、思わぬ場所でスリップして側溝に落ちてしまうことが考えられます。また、脱輪しなかったとしてもスリップでガードレールに衝突するなど、注意が必要です。
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ほかにも、雨でぬかるんだ未舗装路を走ってスタック(タイヤが空転してしまうこと)した状態になったり、砂浜にクルマで乗り入れたときに、砂でスタックしてしまうケースなど、タイヤに関するトラブルは意外と多くあります。
こういった不測の事態に対応してくれるのが、ロードサービスを展開する日本自動車連盟(JAF)ですが、要請後も到着まではその場で待機しなければなりません。
そこで、JAF東京支部の高木孝さんに、出動要請する前に自分でできる対処法はあるのか聞きました。まず、側溝に脱輪してしまったケースについて、高木さんは次のように説明します。
「はまってしまった溝の深さによって対処法は変わってくるのですが、まずは落ち着いて、車載の三角板や発炎筒などで、後続車に停止中であることを知らせ、二次事故の防止に努めてください。
一番簡単なのは、車載ジャッキを使用して浮かせ、板などをかませて脱出する方法です。しかし、ジャッキは安定した場所に設置しないと外れる危険性もあり、溝の深さによっては車体を持ち上げるのが難しい場合もあります。
自力での脱出が難しい場合は、無理をせずロードサービスを要請してください。とにかく、二次事故にならないように気をつけていただければと思います」
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雪道やアイスバーンでのスリップを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
「スリップしたときは、タイヤがグリップ力を失った状態となっています。ハンドルテクニックなどでの対処法は確かにあるのですが、非常に難易度が高く、いつもうまくいくとは限りません。
なので、スリップを起こした場合というより、スリップしない運転を心がけるようにしてほしいところです。例えば、交差点の停止線付近は停止と発進が繰り返され、凍結した路面が磨かれることで摩擦係数が著しく低下しています。
また『ブラックアイスバーン』と呼ばれる黒く凍結した路面は、一見すると濡れているだけのように見えますが、実際は氷が張っているので制動距離も伸びてしまうなど、どんな場所がスリップしやすいのかを知って運転することが大切です」
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