新車当時140万円切り! 日産「7人乗りミニバン」に注目! 全長4m以下で斬新“カクカクデザイン”採用! セレナより安い「お手頃ファミリーカー」キューブキュービックに熱視線
日産のコンパクトカー「キューブ」の派生モデルである「キューブキュービック」は、全長4mを切る小ささながら、3列シートで7人乗りを実現したユニークなクルマでした。今でもその斬新さについて、SNSなどではコメントが集まっています。
最小限だけど「いざ」という時に便利だった
近年、大型化・高価格化が急速に進んでいる3列シートタイプのミニバン。5ナンバーサイズの上限である全幅1700mmを超えるモデルが増える一方で、市場ではコンパクトで取り回しのよいモデルに人気が集まっています。
そんな3列シートミニバンの市場において、かつて日産には全長4mを切る超コンパクトサイズのクルマが存在しました。ネット上では、新車当時を振り返るコメントが寄せられています。

それが日産「キューブキュービック」です。ベースとなったのは、日産の1.4リッタークラスのコンパクトカー「キューブ」の2代目モデル。
2代目キューブは、スマッシュヒットを飛ばした初代キューブから一転、名前通りの”立方体”型を強調したフォルムが特徴でした。
プラットフォームも当時新型だった3代目「マーチ」のものに一新。スペース効率に優れる角ばったスタイルでありながら、どこか愛嬌のあるスタイルが一躍人気となり、1990年代終盤から続く、日産の経営悪化からの脱却を印象づけました。
そして2003年9月、2代目キューブに追加されたのがキューブキュービックです。
キューブキュービックの外観は、一見すると通常のキューブと全く同じに見えます。しかし、全長とホイールベースは170mm延長されており、拡大した室内空間にはシートがもう1列追加されていました。
これにより、キューブキュービックは合計で3列7人分の座席を備えるミニバンに仕立てられていたのです。
それでも、キューブキュービックは全長3900-3920mm×全幅1670mm×全高1654-1650mmと、全長4mを切るコンパクトなサイズにまとめられていました。普段使いにも支障のない手頃なサイズは、非常に魅力的でした。
またキューブキュービックという車名も、エンブレムなどでは「CUBE^3(CUBEの3乗)」という表記がされており、“立方体”という意味と3列シートを同時に表したダブルミーニングになっていました。
とはいえ、さすがに3列目シートのスペースはかなりミニマム。
実際には3列目を日常的に使用するユーザーには向かない面もありましたが、普段は3列目を格納して5人乗りとして使用し、たまに7人を近所まで乗せたい場合には3列目を展開するという使い方にはピッタリでした。
当時の新車価格は139万8000円から164万円。同世代の日産「セレナ」(C24型)が199万円からだったことを考えると、手ごろな7人乗りミニバンを求める人には魅力的な選択肢でした。
ところがキューブキュービックは爆発的ヒットとはならず、キューブの3代目へのフルモデルチェンジを機に、1代限りで消滅してしまいました。小さなサイズと表裏一体な絶対的な狭さがネックとなったほか、スライドドアを持たなかったことも、ミニバンを求めるユーザーを遠ざけてしまったようです。
ちなみに3代目キューブも2020年、惜しまれつつ販売を終了。現行ラインナップから姿を消したキューブですが、定期的に復活のウワサが流れるほか、日産自体もキューブの中古車にリフレッシュとアレンジを施したモデルを販売するなど、キューブのブランドは今も根強い支持を集めています。
ピンポイントながらも確実に存在するニーズに応えたキューブキュービック。ネット上では、このクルマに乗ったことのある人々からもコメントが寄せられました。
「フルフラットにすると2列目と3列目が同じ高さになるのがとても便利だった」「ペットをクレードルに収めて運ぶのに非常に具合が良かった」など、良好な使い勝手が高評価されています。
一方、絶対的な室内スペースはやはり限られていたようで、「小柄な人でないと車中泊は厳しかった」という厳しい意見も。また同時期のライバル車であるホンダ「モビリオ」と比較して「トータルの使い勝手はモビリオの圧勝でした」と振り返る声もあり、ミニバンブーム全盛期の激しい競争が改めて感じられました。
3列7人乗りミニバンとしては究極的に小さく、そしてリーズナブルだったキューブキュービック。その特徴をどう取るかで人々の評価は分かれるようですが、発想のユニークさで突き抜けた個性を放っていたことは、間違いなさそうです。
SNSで話題?見た事無いゾ!こんな旧車の話題。URLとか教えてくれよ。
この頃の日産はまだ元気が有ったなぁ。今は見る影もないけど。
現在は消費者が求めている車種が無い状態だ。日産の首脳陣は何を考えてこんなに車種を絞ってしまったのだろう。売れる車がなければ経営再建なんて永遠に無理なのに。
バンは無いのですか ?