世界にたったひとつだけの薔薇で飾られたロールス・ロイス「ファントム」

ロールス・ロイスには、オーナーが個別に仕様をオーダーできる「ビスポーク」プログラムがあります。このビスポークで、バラで溢れる車内に誂えた超スペシャルな「ファントム」が完成しました。

同世代ファントムのなかで、間違いなく最高傑作となる1台

 ロールス・ロイスのパーソナライズの特注プログラム「ビスポーク」で特別に誂えられた「ファントム」が完成しました。バラの刺繍で溢れたファントムをオーダーしたのは、いったいどのような人物なのでしょうか。

左右非対称にデザインされたファントムローズが、ドアパネルだけでなく、ルーフライニングにも刺繍されている
左右非対称にデザインされたファントムローズが、ドアパネルだけでなく、ルーフライニングにも刺繍されている

 ロールス・ロイスをオーダーする人は、たいていの場合、自分の好みになるようになんらかの特別注文をするものです。そうした特別なオーダーに対応するのが「ビスポーク」プログラムです。
 
 100万本もの刺繍が施されたファントムをオーダーしたのは、ストックホルム在住の起業家です。この起業家は、花に対して並々ならぬ情熱をもっており、4人の子どもにもそれぞれ花にちなんだ名前をつけているほどです。
 
 ビスポークで紋章やロゴ、個人のイニシャルなどを刺繍することは珍しくありませんが、ドアパネルやルーフライニングに至るまでバラの刺繍で埋め尽くされるケースは非常に珍しいケースです。
 
 ロールス・ロイス。モーターカーズの最高経営責任者であるトルステン・ミューラー・オトボス氏は、このファントムを「ローズ・ファントム」と呼び、次のようにコメントしました。
 
「このローズ・ファントムは、現代ロールス・ロイスを見事に象徴しています。熟練の職人達は、このローズ・ファントムで崇高な仕事を成し遂げました。われわれのビスポーク・コレクティブの仕事は、世界最高のものです。

 ローズ・ファントムの仕上がりを見ると、世界中のどこを見渡しても、われわれにしかできなかった偉業だと誇りに思います。このクルマは、間違いなく同世代のファントムのなかで、最高傑作の1台です」
 
 外板色はピーコックブルーを採用し、チャールズブルーのツインピンストライプが施されています。
 
 インテリアのカラーは、エクステリアとは反対に、チャールズブルーの豪華なレザーがベースとなり、ピーコックブルーのパイピングがアクセントになっています。
 
 後部ドアを開くと、まずドアパネルに刺繍が施されており、刺繍されているバラはつぼみの状態から満開のものまでさまざま。ドアパネルからルーフライニングにまで、非対称デザインでバラが散りばめられています。
 
 このバラは、グッドウッドにあるロールス・ロイス本社の中庭で栽培さているファントムローズに、インスピレーションを受けてデザインされています。ちなみに、ファントムローズが栽培されているのは、世界で唯一、このバラ園のみです。
 
 また、ローズ・ファントムにはオーナーの家族の意見も反映されています。ドアに格納される傘はオーナーの妻がデザインし、外板色は娘が選んだものです。
 
「どこにいても、花とバラを感じていたいと思って、このようなビスポークとなりました。素晴らしい芸術作品になったと満足しています」と、オーナーはコメントしました。
 
 ビスポークにかかる費用は、もちろんシークレット。世界にたった1台だけのローズ・ファントムは、幸せな家族の象徴でもありました。

ゴージャス過ぎるローズ・ファントムの室内はどうなっている?

【アンケート】ご職業に関する調査にご協力をお願いします

画像ギャラリー

【無料セミナー】「自動車DXサミット vol.3」 三菱ふそう KTC マツダ登壇 Amazonギフトカードプレゼント

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー