【王者ホンダ「N-BOX」に黄色信号!?】国内新車市場で起きた2019年売れ行き変動とは?
トヨタ「RAV4」日本再上陸後の売れ行きはどれくらい?
2019年の1月から11月の販売台数において、トヨタ「シエンタ」は10万3601台を販売して、現時点でミニバンカテゴリの売り上げ首位となっています。ミニバン2位の日産「セレナ」に現時点で約1万5000台の差をつけており、2019年のミニバン販売台数首位は確実といえるでしょう。
現行モデルのシエンタは2015年に発売されたモデルで、販売期間を経るごとに売れ行きが上向きになり、2019年8月と9月にはミニバン史上初となる登録車販売台数1位を獲得しました。
トヨタの販売店スタッフは、シエンタについて次のように話します。
「シエンタは、ハイブリッド専用車であるプリウスやアクアとは異なり、選択肢が多いという点で好評です。ハイブリッド仕様とガソリン仕様が選べるほか、2018年9月からは2列シートタイプが選べるようになり、3列目が必要ないという人の選択肢にも入るようになりました。
また、両側スライドドアが装備されているため、ファミリー層からの人気も高いです」
近年、世界的に人気のカテゴリとなっているSUVですが、2019年1月から11月までの販売台数においてSUVカテゴリの最上位は、5万3226台を販売したホンダ「ヴェゼル」となっています。
しかし、2位のトヨタ「C-HR」との販売台数差は1126台と僅差で、C-HRは2019年10月にマイナーチェンジをおこなったばかりということもあり、逆転する可能性も残されています。
そんななか、SUV市場で2019年の台風の目となったのがRAV4です。
RAV4は2019年4月に国内へ再導入されたモデルとなっており、そのため2019年暦年の販売台数としては4月以降のみの数値となりますが、4月から11月までの7か月間に4万8206台を販売し、現時点までの暦年のランキングでSUV3位となっています。
トヨタの販売店スタッフは、「これまでSUV市場をけん引してきたのはスタイリッシュな都会派クロスオーバーのコンパクトSUVでしたが、RAV4はミドルサイズSUVでデザインもワイルド系となり、方向性の違う新しいSUVという点が売れている要因といえます」とコメントします。
2019年12月6日には、今年のクルマにふさわしい1台を決める「第40回2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー」にRAV4が選出されました。
上位2車種とあわせて、RAV4が2020年のSUV市場において注目モデルとなるのは間違いないでしょう。
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2019年11月までの販売台数を見ると、すでにカテゴリ内でナンバーワンとなる車種が見え始めている一方、年間首位をかけて激しい販売競争が繰り広げられるカテゴリもあり、クルマによって状況はさまざまです。
2020年2月にはコンパクトカー市場においてトヨタ新型「ヤリス」とホンダ新型「フィット」が発売されることが予定されており、新車の販売ランキングはますます熾烈になることでしょう。2020年の新車販売ランキングからも目が離せません。
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