日本を代表するセダンに君臨する「クラウン」 初代から変わらないコンセプトとは?
トヨタ史上、最高に楽しいクルマとなった最新モデル
●ドライバーズファーストの思想が生んだ15代目「クラウン」

2018年にデビューした15代目クラウンは、車載通信機DCMを全車に標準装備するなど、先代と比べて先進装備の充実が一気に加速したことで話題となります。
一方で、トヨタ自身が「TOYOTA史上、最高に楽しいクルマ」とアピールするほど、運転の楽しさを重視した進化の方向性を明確にしています。
具体的にはドイツのサーキットであるニュルブルクリンクを走り込み、前後輪ともにマルチリンク式となったサスペンションや、ボディの高剛性化などで、どんな路面状況でも質の高い走りを実現。
またトヨタは、走る歓びと品格を高次元で兼ね備えた「ドライバーズファースト」なクルマにする理想のため、従来の「アスリート」「ロイヤル」「マジェスタ」と、長らく世界観を分けていた3つのシリーズをひとつに統合。それぞれに注がれていた設計・開発にかかるエネルギーを1台に集中することで、新世代のクラウンを誕生させました。
パワーユニットは、システム出力359馬力の3.5リッターV型6気筒DOHCエンジン+モーター、226馬力の2.5リッター直列4気筒DOHCエンジン+モーターのハイブリッドを2機種と、245馬力の2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンがラインナップされ、ユーザーのニーズに応えています。
また、ボディサイズは全長4910mm×全幅1800mm×全高1455mmで、外観ではクラウン初となる「6ライトウインドウ」を採用した伸びやかでスポーティなイメージとするなど、随所で新生クラウンをアピールしています。
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前述のとおり、初代クラウンは、アメリカ進出を果たしました。しかし、性能的にも品質的にもアメリカでは受け入れられることなく、撤退しています。
その後クラウンは一部の国と地域を除いて、海外展開を積極的におこなっておらす、まさに日本のための高級セダンの道を歩んできました。
その代表的な例が全幅で、これまでにスタンダードモデルで1800mmを超えたことはなく、日本の道路環境に適したサイズを継承しています。
クラウンは初代からこのポリシーは変えず、日本のユーザーに目を向けて設計されており、一方で、常に最新技術を採用することで時代に即した変化を続け、いまも日本を代表するセダンであり続けています。
Writer: くるまのニュース編集部
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