3列シートのSUVや2WDのジムニーがあった!? スズキの珍車・迷車5選
この2台を見かけたら超ラッキーかも!?
●キザシ
スズキ「キザシ」は2009年にグローバルで発売された、同社のフラッグシップセダンです。
ボディサイズは全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmの3ナンバー車で、外観のデザインはスポーティかつスタイリッシュで、日本車離れした欧州テイストです。
走りも秀逸で、欧州や北米で走行テストを重ね、四輪独立懸架による上質な走りと、乗り心地の良さを両立。
しかし、日本では受注生産のみとなっていたことと、価格(消費税5%込)が278万7750円と、当時のスズキのラインナップのなかでは高価だったことで販売は低迷します。
ところが、都市部では意外とキザシを見かける機会が多いのですが、これは捜査車両としてキザシの覆面パトカーが警察庁、警視庁に多数納入されたためです。
結局、一般ユーザーには普及することなく、キザシは2015年に日本での販売を終了し、海外でも2016年には販売を終了して、後継車はありません。
●バレーノ
「バレーノ」は、現在新車で買える国産乗用車のなかでも、もっともレアなクルマではないでしょうか。
2016年に発売され、ボディは5ドアハッチバックのワイド&ローな流麗なデザインとなっています。生産はインドのマルチスズキ社でおこなわれ、輸入車として日本で販売されています。
エンジンは102馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒の2種類をラインナップし、トランスミッションはターボが6速AT、自然吸気がCVTと組み合わされます。
特筆すべき点は、自然吸気車が910kg、ターボ車が950kgという軽量な車体で、国産3ナンバー車で、もっとも軽量なクルマです。
ボディ剛性を向上させながら、同時に軽量化を実現する、スズキの技術の集大成といっていいでしょう。
しかし、スプラッシュと同じくスイフトとバッティングしており、内装の質感も低評価だったためか、販売は低迷したまま推移しています。
また、発売当初はターボ車がハイオク仕様で、2018年にレギュラー仕様に変更されましたが、これもコンパクトカーとしてはネガティブな要素でした。
なお、生産国のインドではベストセラーカーで、フロントフェイスもマイナーチェンジで変わるなど、好調です。
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今回はスズキの珍車・迷車を紹介しましたが、各メーカーとも同様に売れなかったモデルが多数あります。
新型車開発は莫大な費用と時間がかかることから、慎重に議論を重ねたうえで製造、販売がおこなわれますが、それでもすべてのクルマが売れるわけではありません。
それほどまでにクルマの開発は難しいということでしょう。
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