「左足ブレーキ」なぜ普及しない? ペダル踏み間違いを防止する最善策とは
「左足ブレーキ」が難しいなら、踏み間違いの対策はどうする?
2019年8月に発売されたホンダの軽自動車「N-WGN」などをはじめ、最近の新型車ではペダルの踏み間違いを考慮したペダルのレイアウトを採用しています。

N-WGNでは、アクセルペダルとブレーキペダルを従来の位置より右側にレイアウト。右足首を内側にねじらずに、より自然な姿勢で操作ができるといいます。また、ブレーキペダルはかかとの位置がずれにくく、安心して踏める方式を採用しました。
N-WGNの担当者は、次のように話します。
「クルマは、性別・体格・年齢が異なるあらゆる人が運転します。そのため、『自然な姿勢で踏めるペダル』を目指して新しいペダルレイアウトを採用しました。
同時に、ハンドルの前後および上下位置や、シートの高さもかんたん調節できるようにすることで、自分の運転しやすいポジションに合わせられるよう工夫をしています」
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また、先進安全装備の面でも進化しています。国産自動車メーカーの多くでは、前走車、対向車、歩行者、自転車などを検知して、衝突回避を支援する「衝突被害軽減ブレーキ(通称:自動ブレーキ)」を採用するモデルが増えてきています。
さらに、ペダルの踏み間違いに対する対策として、不注意による前後の急発進を防止して注意喚起する「誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能」を採用するモデルも続々と登場するなど、クルマ側の機能でカバーする働きもあります。
完全な自動運転社会が到来するまで、人が運転する以上はヒューマンエラーをゼロにすることは難しいですが、交通ルール、クルマ側の性能など社会全体で、事故を減らすことはできるのです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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