バブルで輝いた「シーマ」のいまは? 初代と最新モデルの違いとは
歴代最高の性能を誇る5代目「シーマ」
●歴代最高の性能を誇る5代目「シーマ」

5代目となる現行モデルのシーマは、2012年に発売されました。最上級モデルの「プレジデント」が2010年に販売終了となったことで、現在の日産のフラッグシップモデルとなっています。
パワーユニットは全グレードとも306馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンに、68馬力のモーターを組み合わせた1モーター2クラッチ方式のハイブリッドで、システム最高出力は364馬力を誇り、卓越した走行性能と環境性能を両立しています。
V型エンジンながらロングノーズの美しいプロポーションと、最高級セダンらしい抑揚がある伸びやかなサイドビューを持つボディは、全長5120mm×全幅1845mm×全高1510mmと、初代に比べ全高230mm、全幅75mm、全高130mmも大型化されました。
このボディによって歴代最大となる室内空間となり、洗練されたパワーユニットと相まって、最高級セダンにふさわしい、ゆとりのある居住性と走りが堪能できます。
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現在のシーマの価格(消費税込)は、もっともベーシックな「HYBRID」で809万3800円、トップグレードの「HYBRID VIP G」は919万3800円で、贅沢な装備や品質を考えると、決して高い金額ではないと思います。
しかし、現状ではシーマの販売は芳しくない状況で、ライバルであるレクサス「LS」も同様に苦戦しています。
この価格帯になると輸入車が競合となるので、古くなったモデルではアピールポイントが少なく、売れないのは当然のことでしょう。
このままシーマは歴史に幕を閉じるという説が濃厚ですが、一時代を築いたシーマも、どこかで道を見誤ったのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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